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特集


ひらめきの月曜日
 
分厚い湯葉を食べるまで

想像以上

あっというまに出来た湯葉を、まだ温かいうちに食べてみた。


トロトロに柔らかい出来たてを、
そっとつまんでワサビ醤油をチョと付けて…

月曜ライター仲間の古賀さんは、ウマイ物を食べるとよく「真後ろにひっくり返っ」ているが、今回ばかりは、私がひっくり返った。

…うまい! なんだこりゃ! こりゃ後ろにひっくり返るって! なんならそのまま後ろにでんぐり返りしてもいいって!

と、いつになく興奮するくらい美味しかった。大豆の味が「どうだ」とばかりに口の中にババババと広がる。普段は大豆アレルギーじゃない人でも、これを食べたら反応してしまうんじゃないか。それくらい濃厚だ。しかも温かい。たまらない。

湯葉、どんどん出来る

そのウマさに興奮し、鍋から目を離しているうちに、豆乳はとんでもないことになっていた。


吹きこぼれ寸前
そんなに固まりたいか!ってほどに固まる

表面を覆い尽くした膜(湯葉)を、フツフツと煮えた豆乳がモワーッと押し上げ、鍋が吹きこぼれるところだった。その勢いたるや、凄まじいものがある。豆乳マグマか。


すかさず箸を突っ込んで、
ガバーッ。これ、かなり爽快感あります

 

しばらく放置したせいで、色が乾いてうっすらと茶色になっている。触ってみると固い。そして重い。

さっきは真っ白のトロトロだったが、今度は少し頑丈なのを食べてみよう。こんな勝手が出来るのも家ならではだ。ああ、無調整豆乳って素晴らしいね。


湯葉というよりも、油揚げをひっくり返したような感じ

 

持ち重りのする湯葉ってステキです
これを千切りにするとアレになるのね

ああ、これもウマイ。歯触りのしっかりした湯葉だ。こんな湯葉、店では食べたことがないぞ。

一度目に食べたのは、口に入れた途端にブワーッと豆の味が広がったが、今回のはじんわりと、ウマさが遅れてがやってくる。噛みしめるたびにウマイ。

しかしなんだろう、この食感。どこかで食べたことがあるような、ないような…と考えていて、ハタと気が付いた。コレ(豆腐のセン切りに挑戦)じゃないか?

記事中に出てくる料理(豆腐の千切り炒め)は私も大好きだが、そうか、これだったのか。この湯葉を広げて千切りにしたら、たぶん同じ物ような物が出来るはずだ。

期せずして、自分の好物に辿り着いてしまった。ま、大豆を使ってあれこれ作ってる以上、いつかは出会う運命だったのかもしれない。

そうこうしているうちにも、膜はどんどん張ってゆく。


 

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