モンタージュ写真はどこまで印象を変えるか

さていろいろと混ぜて「怖くない顔」を完成させる前に、モンタージュ写真によってどのくらい印象が変わるかを試してみよう、というか遊んでみる。いわばアナログ版アイコラ。ってアイドルじゃないですが。

まずは題材としてワタクシの顔を一カ所だけ入れ替えてみるとどのくらい変わるのか？ＤＰＺライター勢を男女取り混ぜて、レッツミックス！

一カ所だけ、という制限でパーツを入れ替えてみると、たとえ異性のものであっても目パーツは意外と違和感がない、というか目を中心にその顔がまとまって見える。「目は心の窓」というだけあって最も存在感があるというのか。

逆に口パーツは唇やヒゲなど存在感があるアイテムがあるだけに印象をガラリと変える。意外と顔の中で全体のバランスを保ってるのが口なのかも。鼻パーツは全体を変えるほどではないだけに。

特に口元で印象が変わると言えば宮城さん。ヒゲを無くすと一気に印象が変化！左写真は宮城さんと松本さんの口パーツだけを入れ替えたものだけど、２人揃って印象がガラリ。ということで、顔のパーツの印象度で順位をつけるなら目＞口＞鼻だけど、ヒゲが凄い人は別。

モンタージュはどこまで印象を変えるか・女性編

では今度は女性顔を軸にパーツを入れ替えていくとどうなるか？古賀さんの顔をモデルに入れ替えてみる。古賀さんの顔自体、比較的目と口がハッキリしているだけに、全然印象が変わってしまいそうな気がするけれど、ふたたびレッツミックス！

古賀さんをはじめ、女性顔をベースにモンタージュ写真を作って気づくのが、目パーツを男に変えても顔全体に女性らしさは残るけれど、口パーツを変えると一気に男っぽくなるということ。古典的な漫画表現に「男性は四角い顔、女性は三角の顔」というのがあるけれど、「アゴの形状」というのが結構「男らしさ」に繋がるのかもしれない。最初に自分の顔をベースにいろいろ変えた時点では「唇やヒゲのせいか？」と思っていたけど、実は「アゴ」の方が視角における性別判断に与える印象が強い。

‥あ、もしかして三億円事件の犯人の顔が怖いのって、顔ウンヌンじゃなくて「アゴを隠してる」から？彼または彼女は顎を隠してその性別を感じとらせないことによって我々は不安をかき立てられるのだ！

そういえば三億円事件を取り扱ったＴＶドラマ『時効警察』や映画『初恋』も「三億円事件の犯人は女性だった！」という設定なのは、顎を隠してるところから思いついたに違いない！‥というのは過剰な妄想だけど、「目は性格を表し、アゴは性別を表す」これがモンタージュの極意、のような気がする。というか人相の話か、こうなると。

イカツイ男は女性的なアゴを、イカツイ女性はより女性的なアゴを。それが怖くないモンタージュ写真の秘訣に違いない！