先日飲み会の席で、 「人が妙に小さく見える展望台があるんですよ。」 と教えてもらった。
高いところから下を見下ろせば、人が小さく見るのは当然の理だ。が、そこは実際の距離感よりもずいぶん小さく見えるという。目の錯覚なんだとか。
面白そうだったので、さっそく行って写真におさめて来た。
それが以下である。
(text by T・斎藤)
フェイクではありません
上の写真、人形ではないし、写真を加工したのでもない。ただ普通に、海岸に立って携帯電話をかけてるところを上から撮っただけである。
なのに、この小ささ加減は一体なんだろうか? まるで小人がそこに立ってるようではないか。
なぜこんなふうに見えるのか、ことの次第を順を追って説明していきたい。
天皇もご展望された、由緒ある展望台
やって来たのは、長崎は島原半島にある愛野展望台。 眺望の良いところとして昔から有名だったのだろう、天皇陛下もここでご展望された、と看板にでかでかと書いてあった。
が、私が訪れた時はあいにくの曇り空。目の前には真っ白な空と海がコントラストも低く広がっているばかり。 「眺めの良さで有名なところに行くと、空は曇っている。」 まるでマーフィーの法則だ。
撮影スポット
展望台といえばおなじみの双眼鏡。その横に、 「ここで写真を撮ると何かいいことがあるよ。」 と教えてくれてる感じのマークがあった。
これはなんだろう?
マークには「42-0001-01」という番号が書かれている。 42というのは、長崎県の都道府県コードだ。 0001-01 ということは、これを作った人がまず最初に長崎で思い浮かんだ撮影スポットということだろうか。
ここから下を見下ろす。
そしてこの下の海岸が、今回の焦点である
どこにも怪しさはない
展望台は崖っぷちにあり、そのすぐ下は海になっている。
下の写真が見下ろした様子。 一見、何の変哲も無い、普通の海岸の写真だ。
上の写真の感じをよく目に焼き付けてから、 次のページに進んで頂きたい。