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ひらめきの月曜日
 
ハンバーガーの肉の厚みくらべ

こうやって原始的な方法で測ってみました

ハンバーガーが好きだ。
ハンバーガーが気になる。

現在、巷には100円以下のリーズナブルなものから1000円を超えるような高級なものまでありとあらゆるハンバーガーが存在する。確かにどんなものにも高級品は存在するだろうけど、よくよく考えると所詮はただのハンバーガーなわけで、それほど中身に違いはないと思われる。ではこの値段の開きはなんだろう? よくよく考えてひとつの仮説に行き着いた。

『そうか、値段が高いのは肉が分厚いからじゃないか。』
幼稚な発想だが自信を得た僕は、さまざまなハンバーガーを切り断面を観察、肉の厚みを調べてみることにしました。

(text by 梅田カズヒコ



ひとまずいつも食べているハンバーガーを調達

今回の調査のメインはあくまでハンバーガーの肉。よって、肉が挟まっているハンバーガーであればなにを注文しても結果は同じだ。
よって、各店舗でいつも僕が食べているメニューを注文することにして、家に持ち帰ってきた。

 

1.マクドナルド(価格帯80円〜270円)の場合

というわけで安い順に検証していくことにする。まずは我らが安売りの帝王マクドナルドから。
マクドナルドで一番好きなのはベーコンレタストマトバーガー。ベーコン、レタス、トマト(=BLT)の相性のよさに加えペッパーの効いたソースが決め手である。大味なメニューの多いマクドナルドの中でもなかなか健闘している一品ではないか。


ベーコンレタストマトバーガー(マクドナルド)
断面図。こうやって見ると野菜も詰まっていてジャンクなイメージは皆無だ

全体のフォルム、断面図を見て

マクドナルドのハンバーガーの外見的な特徴はまるで食品サンプルのようにきれい仕上がっていること。いつどの場所で買っても同じ形状の商品がやってくるのは、徹底されたマニュアルが生きている証拠だろう。


ベーコンレタストマトバーガー/マクドナルド

(赤)ハンバーガー全体の厚み  5.3cm
(青)肉の厚み 0.75cm 
(緑)肉の直径 8.3cm

一口に含む肉の割合(青)÷(赤) 約14%

この数字が厚いのか薄いのかよく分からないが、以降の基準となる数字になるだろう。

 

2.ウェンディーズ(価格帯280円〜400円)の場合

次にマクドナルドよりちょっと高いと思われるハンバーガー屋さん、ウェンディーズのチーズバーガーで調査することにした。


ウェンディーズチーズバーガー(ウェンディーズ)
断面図。オニオンやピクルスが並ぶ充実したラインナップ

全体のフォルム、断面図を見て

僕が思うにウェンディーズの魅力はスタンダードに忠実なところだろう。オニオン、ピクルス、トマトなど特に他の店と比べて特徴のないものを組み合わせてスタンダードな個性を打ち出している。断面図、ピクルスが交互に積み重ねられているのに芸の細かさを感じる。肉のほうはというと……


ウェンディーズチーズバーガー/ウェンディーズ

ハンバーガー全体の厚み  4.5cm
肉の厚み 1cm
肉の直径 10cm(四角形)

一口に含む肉の割合 約22%

マクドナルドよりも2.5ミリ厚いウェンディーズ。値段が高いほど肉が厚くなるという企画意図通りの結果に。そしてウェンディーズの肉は1cm×10cmで、きりのいい数字であることも判明した。

 

3.モスバーガー(価格帯300円〜360円)の場合

ウェンディーズよりやや価格帯があがったモスバーガー。僕がモスバーガーでもっとも好きなハンバーガーはフレッシュバーガー。ロングセラー商品で今なお人気があります。


フレッシュバーガー(モスバーガー)
断面図。分厚いトマトが特徴。食欲をそそりますね。

全体のフォルム、断面図を見て

モスバーガーの特徴はなんと言っても分厚いトマト。肉のサイズを大幅に上回るトマト(2.5cm)には健康志向の強いお客さんにも認められたいという意気込みが伺える。
バンズも胚芽入りで気合い入ってます。さて、肉のサイズというと……


フレッシュバーガー/モスバーガー

ハンバーガー全体の厚み  5.3cm
肉の厚み 1.2cm
肉の直径 8.0cm

一口に含む肉の割合 約23%

先ほどのウェンディーズから2ミリ厚くなったモスバーガー。値段と比例するように厚くなっていく。面白いほどにねらい通りだ。

 

4.フレッシュネスバーガー(価格帯270円〜530円)の場合

モスバーガーよりさらに価格のあがったフレッシュネスバーガー。期間限定のクラシックチーズバーガーを注文。シンプルなハンバーガーだ。


クラシックチーズバーガー(フレッシュネス)
断面図。チーズの黄色がまぶしい。

全体のフォルム、断面図を見て

フレッシュネスの特徴はいい意味での不均一感。パンもぼこぼこだし、断面図をよく見てほしいだがトマトが微妙にナナメになっているのが分かるだろうか。マクドナルドとは対極の位置に居るフレッシュネスですな。


ウェンディーズチーズバーガー/フレッシュネス

ハンバーガー全体の厚み  5.5cm
肉の厚み 1.35cm
肉の直径 9.4cm(四角形)

一口に含む肉の割合 約25%

モスバーガーよりさらに1.5ミリ厚くなったフレッシュネス。肉には細かく刻んだタマネギも混ざっている。

 

5.ヴィレッジバンガードダイナー(価格帯600円〜)の場合

というわけで最後は変わり種の高級ハンバーガーを見てみよう。クワアイナや佐世保バーガーなどさまざまな高級ハンバーガーがあるが、今回は自宅の近所にあるヴィレッジバンガードダイナーという店のハンバーガーをチョイス。ヴィレッジバンガードと言えばちょっと変わった内装でおなじみの本屋ですね。さて、ハンバーガーの実力のほどは?


ヴィレッジバンガードダイナーで買ったハンバーガー。テイクアウトで買ったらバースデーケーキみたいな箱にいれてくれた。
断面図。一番崩れやすく写真を撮るのに苦労しました。

ヴィレッジバンガードダイナー

ハンバーガー全体の厚み  5.5cm
肉の厚み 1.6cm
肉の直径 8.0cm(四角形)

一口に含む肉の割合 約29%

いつも食べてるハンバーガーと比べ明らかに分厚い! 1.6cmは一番薄いマクドナルドの2倍以上の厚さがある。

ハンバーガーの断面、萌え〜

肉の厚み(ライター梅田調べ)

メーカー 肉の厚み(cm)
マクドナルド 0.75
ウェンディーズ 1.00
モスバーガー 1.20
フレッシュネスバーガー 1.35
ヴィレッジバンガードダイナー 1.60

結局高級なイメージがあるほうが肉が厚くなる、と言う当たり前の結果になってしまった。なんというか当たり前すぎて肩すかしな気もするが、納得のできる結果である。

それにしてもハンバーガーの断面は魅力的だ。うまそう。素人カメラマンながらハンバーガーの断面を撮るときは気合いを入れて撮らせていただいた。おいしそうな雰囲気が写真から伝わってくれば幸いである。


 

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