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ひらめきの月曜日
 
エビフライの太らせ方

エビフライについて、長年、煮え切らない思いを抱いてきた。大小は問わない。問題は衣だ。衣の厚さだ。

特に、幕の内弁当に入ったエビフライと、スーパーのお総菜売り場のエビフライがひどい。鉛筆ほどの太さのエビが、マッキー(油性ペン)くらいになっている。太らせるにも程があるだろう。

さあ、皆の衆、今こそ立ち上がろうではないか。
「エビを無理やり太らせるのもいい加減にしろ!」
「エビフライにおける粉飾、許すまじ!」
「我らに正当な太さのエビフライを!」

というわけで、今回はエビフライにおける衣に焦点を当て、あれこれ考えてみました。

高瀬 克子



理想の姿

エビフライといえば名古屋だ。しかし、衣の検証のためだけに名古屋へ行くわけにもいくまい。

そこで名古屋の味噌カツ有名店「矢場とん」の東京支店へ行き、「エビフライの衣たるもの、こうあるべきだ!」

という理想の姿を拝んできた。


のっけから腹の減る画像で恐縮です

固い衣とプリプリのエビの絶妙なバランスたるや!

どうです。この薄く付いた衣の、なんと美しいこと。

以前「ためしてガッテン!」で「エビフライの衣はしっかり付けた方がいい」と言っていた。エビの旨みを逃がさないために、パン粉はしっかり付けましょう、と。

ここの衣は薄いながらもしっかり付いている。
「衣をたくさん付けてエビを大きく見せよう」という魂胆など、微塵も感じられない。そもそも最初からエビが大きいのだ。

そう、この「エビを少しでも大きく見せよう」という気持ちが、これから検証していく衣問題に大きく関与するように思うのだが、果たしてどうなんだろうか。

 

まずは見てみよう

ではさっそく、近所のスーパーで購入してきたエビフライ(160円)をご覧いただこう。冒頭で私が腹を立てていた理由が分かるハズだ。


さぁ、どこまでがエビ本体かな?
…ん? エビと衣の境目がハッキリしません

断面図があやふやなせいで、どうも私の憤りがうまく伝わってないような気がするが大丈夫か。

では、これならばどうだろう。衣を剥がし、元の太さのエビフライと並べてみる。


ほら、鉛筆がマッキーになっているでしょう?

「しっかり付ける」ことと「厚く付ける」では意味が違うだろう。やはり小さなエビを、ちょっとでも大きく見せたいという思惑が働いているのではないか。果たして、それでいいのか。断じてよくない!

…と思っていたら、先日、思いがけない意見を耳にしました。


 

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