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ロマンの木曜日
 
子供を抱き過ぎると偏頭痛になる

ここ最近、偏頭痛が辛かった。そんな折、「子供を抱き過ぎると偏頭痛になる」という話を聞いた。三軒茶屋の整体師が提唱しているらしい。

僕は毎日帰りが遅く、平日はほとんど子供の顔を見ていない。せめて週末くらいは子供と遊びたい。そんな気持ちから、週末には子供を沢山抱いていたら、それが偏頭痛の原因になっているというではないか。これはのっぴきならない。親子関係の危機である。

果たしてそれは本当なのか?
僕は子供を抱いてはいけないのか?
抱きたければ頭痛を我慢するしかないのか?

三軒茶屋の整体師からお話を伺った。

(text by 住 正徳



「爽快マッサージ・三茶」
体のゆがみをチェック中
股関節を確認中
左足首も確認中
肘に凝り発見。イタタタタッ! これが頭痛の原因なのか?

つまりは腕の凝りなのだ

「子供を抱きすぎると偏頭痛になる」と提唱しているのは、「爽快マッサージ・三茶」の院長、古沢先生である。

三軒茶屋の駅から徒歩で5分ほどの診療所で、早速、事の真意を聞いてみた。

「本当に子供を抱くと偏頭痛になるんですか?」
「ええ、子供を抱いたらダメですよ」
「本当ですか?」
「もちろんそれだけが原因じゃない場合もありますけど、要は腕の凝りが偏頭痛を引き起こすって事です」

子供を長時間抱く事で腕が凝ってしまい、それが原因で偏頭痛になる場合があるというのだ。今年4才になった僕の娘の体重は15キロ。確かに長時間抱いていると腕がしびれて痛くなる。しかし、本当にそれが偏頭痛の原因なのか?

実際に治療を受けながら、更に詳しいお話を伺う事にした。用意していただいたパジャマに着替え診察台にうつ伏せになる。

 

腕は重いのだ

そもそも人間の両腕は結構な重さだという。実際、両手を上に上げているだけで結構辛い。

「だから美容師さんとか、腕を上げたままの姿勢が長い人たちは相当腕が凝ってますよ」

と僕の体のゆがみを調べながら古沢先生が言う。その腕の凝りが肩甲骨の内側に伝わり、そこから肩と首に「痛み」として伝わり、最終的には偏頭痛となってしまうというのだ。

古沢先生「肩とか首は凝ってる実感がありますけど、腕の凝りを感じてる人はあまりいないんです」

偏頭痛の原因が腕にあればそれを取り除けばいい。それが古沢先生の理論で、今までもそうやって偏頭痛に悩む人たちを救ってきたという。

 

僕の偏頭痛も腕の凝りが原因なのか?

うつ伏せになって数分、一通りのゆがみチェックが終わり、僕の体の問題点が以下の様に発覚した。

・右の股関節が詰まってる。
・左足首が外に向いている。
・猫背。

と、僕の体にはいくつかの問題があるのだが、今回一番の問題である偏頭痛の原因は?

古沢先生「やはり腕の凝りが原因の様ですね。ほら、ここ痛いでしょ?」

肘の辺りをグッと押されると激痛が走った。

子供か? この痛みの原因は子供なのか?
そして、僕は二度と子供を抱き上げる事が出来ないのか?

住「肩車は? 肩車なら偏頭痛になりませんか?」
古沢先生「肩車も両手を上に上げるでしょ。あれで腕が凝りますよ」
住「じゃあ、抱く事をあきらめるしかないんでしょうか?」
古沢先生「いや、対処法はあります」
住「!」

対処法はある。
急げ次ページ。



 

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