茨木市の山中にある諏訪神社の境内に、長年放置されている京都市電の車両があると聞いた。
ただ、諏訪神社がある集落の近くではダム建設の予定があり、どうもそこら一帯は水没してしまうらしい。
ぜひ見ておきたい。それに、ダムで沈んでしまう前に、その地域一帯も見ておかなければ。
立ち入り禁止になってからでは遅いと思い、行ってきた。
では、長いですが、僕の探検日記、最後までご覧下さい。
(text by よしざき)
まずは茨木市駅へ向かう。
目的地は茨木市の山間部だが、府道沿いなので、阪急京都線の茨木市駅から出ている路線バスで行くことができる。
というわけで、梅田から特急で2駅目茨木市駅へ。
阪急バスじゃなくて阪急自転車にしよう。
茨木市駅についた。衛星都市の中心にある私鉄って感じだ。 実はここを訪れるのは初めて。駅前はそこそこの賑わい。
バス乗り場を探していると、「レンタサイクル」の文字が。 そうだ。バスじゃなくて自転車にしよう。 目的地までは時間がかかるけど、目的地での自由がきく。
料金は300円。たぶんバスで往復するよりも安いぞ。
ただ、どうみても営業回りや買い物に使う仕様の自転車。
大丈夫かなぁ・・・
「さぁ、行くぞ」と独り言。
どれだけ時間がかかるか分からないので、もたもたしている暇はなく、すぐに出発する。
初っぱなから、道を間違えたが、すぐに気付いて、引き返したので難を逃れた。
それにしてもマイバイセコーじゃないと乗りにくいな。
中心市街地をぬけて、山の方面に向けて幹線道路を進む。
高速走行をするために、車道を走る。自転車は軽車両なので、車道を走るべきなのだ。
途中で目印になる、JRの線路の下をくぐり、川に架かる橋を渡ると、大きな工場や倉庫が多くなる。 さらに名神高速道路をくぐると、倉庫や店舗もだんだん少なくなってくる。そろそろ緩い斜面に突入するころだ。
〜中略〜
その後、道路がぐねぐねと蛇行するようになってきて、山らしい傾斜になってきた。
さらにのぼっていくと、山道らしくなってきた。
爆音を立ててバイク集団が抜かしていく。こわいって。
途中で自転車を押しつつも目標の諏訪神社がある集落に到着。
ここまでの距離7km。大したことないやん。 でも、50分もかかってる。
自転車じゃ階段は上れないので、神社を囲む竹林の中にある坂道をのぼって裏側の入り口に回り込む。
ついにやってきたぞ。
諏訪神社に到着した
道路を登り切ると、神社へと降りる小さな坂道がある。
竹林に囲まれた小さな境内。これが諏訪神社だ。
そこに、遊具、神社の建物、そして大きな物体がある。 引退した京都市電の車両だ。