「道場主!」
とりあえず、Zくんを見せながら呼び止めた。
石原:あ、林さん。 林 :なんで毎日五反田にいるんですか。 石原:いや、いろいろあって。 林 :とりあえず対談の続きやりましょう。 石原:時間ないですよ。 林 :じゃあ寿司おごりますから。 石原:寿司…ウニも食べていいですか? 林 :いいですよ。 石原:じゃあ15分だけなら。 林 :また15分ですか。
そんなわけで、駅前にある立ち食い寿司にやってきた。
石原:…立ち食いですか。 林 :ここ、けっこううまいんですよ。
石原:うまいですね。 林 :でしょう。
ひとしきり食べて店の外へ。 すると、道場主が「立ち話でいいですか?」と言い出した。 店に入る時間もないとのこと。 「じゃあさっきの寿司屋は何だったんですか」 というセリフをぐっと呑み込んで適当な場所を探す。
「あ、あそこにしましょう。つつじも咲いてるし」 道場主が指さす先にあったのは交差点のポスト。
半笑いのまま、さっそく対談開始です。