前々から思っていた。なんだか、そっけないなあ、と。
100円ショップなどで売られているお菓子のことだ。気になるお菓子が時々ある。
安っぽいというのでは含みきれない「そっけなさ」を感じるのだ。たぶんみなさんもお心当たりがあるのではないでしょうか。
100円均一、ディスカウントスーパーなどをまわり、「あ……、そっけない……」とさびしくつぶやきながら、そんなお菓子を見て回りました。あたらしい100円ショップ散策のご提案ともいえます。
(text by 古賀及子)
まずはこれをごらんください
これ、今回100円ショップやディスカウントショップを回って買ったクッキーである。
なんだか、そっけないと感じないだろうか。普通のスーパーやコンビニに売っているメーカーもののお菓子にはない、どこか突き放した感じ。
商品名やキャッチコピーで購買意欲を訴えることなく、ただただ「ココナッツクッキー」と必要最低限の業務連絡が書いてある。
中身は普通のクッキーだ。開封してみればすごく美味しそうでテンションが高いのに、パッケージは冷静。なんだろう、このギャップは。
100円ショップにはこういった そっけない パッケージのお菓子が多く、ずっと気になっていた。
こちらはガム。
やっぱりそっけない。
だからなんだといわれると何のご返事もできないのですが、今回「ああ、そっけない……」と見て回った結果、単に100円ショップのお菓子がすべてそっけないわけでもなく、その そっけなさの条件のようなものも絞れてきたのだ。
向かったのは食品に強いディスカウント店
そういったわけで、できるだけ多くの そっけないお菓子を目撃すべく、食品をたくさん扱っていると思われる店を回った。
大型100円ショップ、ディスカウント系スーパー、食品専門の100円ショップなどだ。