プラ版の耳かきに挑戦
Zくんの時の失敗を考慮し、プラカップの側面の平らな所をまっすぐ切って耳かき状のプレートを作った。 焼いて縮むだろうから、耳かきの先端が爪くらいの大きさになるようにした。
それをまたグリルで加熱すると、みるみる縮んで……よじれて……悶えるような動きに……ああ……。 結果、ありえない姿に。
これでは耳は掻けない。失敗は反省して他の方法でやろう。 よし、前ページのZくんと同じように、適当な大きさに切ったプラカップを加熱して平らにし、それを耳かきの形に切り抜こう。
さっそく透明なままで加熱し、電話帳で挟んだ。 やはり加重も大切、と、今度は漬け物用重しも乗せてみたぞ。
数分待って取り出すと、やはりヨレヨレの、平らとも円とも言えない微妙なモノが出来上がっていた。 でもこの微妙なカーブの端を使いたいのだから、これは成功なのだ。そうさ、成功なのさ。 耳かき状にも上手く切り抜けた
そうだ、光らせよう
便利グッズで「先まで光る耳かき」というものがある。 これを使えば暗い耳の中でもどこに耳垢があるか一目瞭然という代物だ。 子供のころ実家にもあったが、これで母に耳かきをしてもらうのが、スキンシップとオモシロを兼ねた夜のくすぐったいレクリエーションだった。
透明性の高いプラスチックは一部に光を当てると先まで光る。 その原理を利用して、光る耳かきにしてしまおう。
そこで必要になるのがペンライト。
この先に、さっきプラ板から切り抜いた耳かきを、黒いビニールテープで光を漏らさないように取り付けたら完成だ。 では、スイッチオン!
どうだこの素晴らしい出来栄えは。今までの行程ではありえない完璧さじゃないか?
あまりにも上手くできたので、自分でも驚いて威張り口調になっています。
使ってみよう
うまく出来たこれを使わないわけにはいかない。 自分の耳に使ってみたが、けっこうな硬さで容赦なく掃除してくれる、という感じだ。
しかし人の耳の中を掃除している画像は、私はちょっと見たくないし載せたくもない。 というわけでペットのフェレットの耳かきをさせていただいた。
こいつはいつも耳掃除の時に悟ったような表情をする。
ああ、光ってる、光ってる。見やすいですよ。
しかし不都合に気が付いた。 自分の耳を掃除するときは、光っていてもありがたみがないのだった。
他の使用法
アリの巣の観察にも適しています。