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ひらめきの月曜日
 
タコを叩きまくって柔らかく
保冷バッグにタコを詰めて、いざ外へ


女優・星野知子さんの旅行エッセイを読んでいたら、こんな記述があった。場所はギリシャのとある漁港である。

「おじさんが堤防にタコを何度も叩きつけていた。そうすることで肉が柔らかくなるそうだ。おじさんが焼いたタコは、とても柔らかく美味しかった」

おお、なんとダイナミック。日本でも「大根でタコを叩くと柔らかくなる」などと言われるが、文明発祥の地では、そういう荒々しい手段を取っていたのか。

タコ好きなだけに、おいしく食べる方法があるなら是非とも試したい。しかもギリシャ方式は道具も不要ときた。これは試さない手はないだろう。

高瀬 克子



タコ、河原へ

ギリシャに倣い、どこかの港へでも行きたかったところだが、諸般の事情で河原へやってきた。まぁ同じ水辺だし、それほど間違ってはいないだろう。

梅雨の晴れ間だったこの日は、多くの人が河原を訪れていた。火気の使用が許されている対岸(川崎側)はバーベキューを楽しむ人たちで溢れていたが、こちら岸は静かに語らう人々がメイン。


散歩中の犬が、川へ飛び込むほどに暑い日でした
「いいなー。オレも入りてぇー。あちー」

ここで、タコを叩きつけようというのです。ギリシャでは丸ごと1匹を「バッチャーン!」と音をさせながら、思い切り堤防に投げつけていたらしい。

私も出来れば大きなタコで試してみたかったが、頭の付いた状態のタコを、いくら柔らかくするのが目的とはいえ叩き付ける自信がなかった。なんとなくタコに悪いではないか。(もう生きてないし、どうせ後から食べるのに悪いも何もないですが)

そんなわけで「足だけの状態なら大丈夫。自信を持って叩ける」と、スーパーで生のタコを買ってきた。


この足1本で700円もする

問題はタコを叩きつける場所だが、当然ここには港にあるような堤防はない。いや、堤防はあるんだけど、ここのはいわゆる「川の決壊を防ぐのが目的」の堤防だ。しかも草が生えている。

夏草が生い茂った今の時期、そんなところに投げても柔らかくなるどころか、タコが行方不明になるのは必至。

「うーん、なにか丁度いい、固い壁面はないものか」と辺りを見回してみたところ、ありました。ピッタリのが。


あ、橋脚

そうだ、橋脚があるじゃないか。川に架かる橋の脚を利用させてもらおう。この壁にタコを打ち付けよう。

河原を選んで、つくづく正解だった。

 

タコを守る

次の問題はタコだ。ギリシャでは剥きだしの状態でタコを投げ、その吸盤が堤防にへばり付いていたという。

タコを裸で投げるのか。うーむ…。自然あふれる異国の港と違い、ここは都内だ。コンクリートにもスモッグ等いろんな物が付着しているに違いない。


そんなわけで、タコをビニール袋で保護
破れてもいいように袋を三枚重ね

いよいよ準備は整った。

○地中海に面したギリシャの島
×多摩川の岸辺

○港の堤防
×東急線の走る鉄橋の脚

○バレーボール大のタコ1匹(むきだし)
×手のひら大のタコ足1本(ビニールで保護)

ま、些細な違いはあれど、気分はすっかりギリシャだ。さっそくタコを投げつけてみよう。


柔らかくなってくれよ

 

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