いざ検査場へ
今回お世話になった陸運局では4レーンの車検場で一斉に検査を行っていた。朝一番の時間で申し込んだのに、すでにたくさんの車が並んでいる。みんな結構自分で受けにくるんだな。
前の車について車検場へと入っていく。入り口には注意事項が書かれていた。覚えているだけ書き出すと。
・下回りの汚れは掃除しておくこと ・トランクの荷物は降ろしておくこと ・ホイールキャップは外しておくこと ・検査を受ける車に乗れるのは1名 ・携帯電話は禁止 ・検査員に暴言をはかない ・その場で整備し始めない
ちょっとしたことでやり直しに
タイヤのボルトがちゃんと締まっているかもここでチェックされる。ホイールキャップをはめたままだと外して並びなおすよう言われる。そうなるとまた最後尾からのスタートとなるので注意だ。僕は当然並びなおした。
いよいよ検査レーンに進む。レーン内には3箇所停車するポイントがあり、各ポイントでそれぞれ決められた検査を行う。レーンの停車位置には表示板があり次に行う動作をいちいち指示してくれるので初めての人でも心配はいらないだろう。なんて言いながら僕はずっとあたふたしていたので係りの人がほとんどつきっきりだった。
まずはブレーキ等の検査から。ローラーの上に車を乗せてスピードメーターが40キロになるまでアクセルを踏む。そしてブレーキ。中途半端にブレーキを踏むと制動力が不足しているとみなされるので、ここは強めに踏んだほうがいい。ここでも僕はやりなおした。
排ガス検査が終わるとライトの検査。これは照度と光軸の方向をチェックする。僕の車はこの軸の方向が狂っていたみたいで、ここでひっかかった。
「どうしたらいいですか」
「直してもう一回検査を受けてください」
直して、と言われても何をどう直していいのかわからない。と不安の旨を伝えると、どこか整備工場へ持っていくといい、とすごく常識的なアドバイスをいただいた。言われた通り、車検場のすぐ隣にある整備工場へ持ち込むと5分くらいで直してくれた。1050円だった。
繰り返される再検査
何か不具合があるとそのたびにレーンに並びなおして再検査を行うことになる。僕は計3回再検査に並んだ。はじめからちゃんと整備を行って車検に望めばたぶん一発で終わるのだろう。
最後に車を下から点検する。ステアリング装置やブレーキ装置の状態を確認するのだ。といっても僕は車に乗ったまま下からコンコン叩かれる音を聞いていただけだ。特に異常はなかったらしい。
ようやく終わりました
これで無事検査は終了だ。検査用紙を機械に通すとチェックした項目の欄に印が打たれる。全ての項目に印が揃うと検査終了というわけだ。
ざっと流れを追うとこんな感じだが、実は朝10時に予約して現在14時。かなり時間がかかってしまった。僕は何も準備をしないで臨んだのでこんなに時間がかかってしまったが、ちゃんと対策をしておけばおそらく30分もかからないのではないかと思う。
そしてこれがすべて終了した検査チェック表。あちこちに押された印の数がやり直しの回数を物語っている。ともあれこれで検査は終了だ。あとは税金(重量税)を納めて新しい車検証が発行されるのを待つだけ。
ユーザー車検、お勧めです
どうせ面倒くさいだろう、と思ってこれまで敬遠してきたユーザー車検ですが、事前にちゃんと整備を済ませておけば難しいことはないと思います。自分の車の検査に立ち会うことで、これまで以上に車への愛着も増すのではないでしょうか。その愛を次の車検までキープして、今度は切れる前にちゃんと受検しようと誓ったのでした。