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ひらめきの月曜日
 
臨界フレンチトースト
これが標準のフレンチトーストです


フレンチトーストのことを考えただけで顔が弛む。

卵と牛乳をたっぷり吸い込んだパンの表面は香ばしく焼かれ、中はふんわりと柔らかい。メープルシロップの自然な甘みと、バターの塩っ気が織りなす絶妙のハーモニー。

…ああ、なんて素敵な食べ物なんだろう。実は最近、ファミレスに行ってはフレンチトーストばかり食べている。弛んだ顔が元に戻らないくらい食べまくっている。

しかし、いい加減ファミレスの味にも飽きてきた。そろそろ私だけの、私好みのフレンチトーストを作るべき時が来たようだ。

高瀬 克子



人を弛緩させる食べ物

まずは普段食べているフレンチトーストの姿をカメラに収めようと、仕事の帰り、某ファミレスに寄ってみた。

ついでに自分の姿も撮ってもらったわけであるが、それにしてもフレンチトーストという食べ物は、どうしてこうも人の顔をだらしなくさせるのだろうか。


さらに言えば、シャツの襟も伸びていた
呆けた瞬間。人として、あらゆる機能が弛みきっている

夜遅くまで働いた後に食べるフレンチトーストは、とても優しい味がする。私までパンと一緒に卵に包まれているような気分、とでも言えばいいだろうか。

シロップが疲れた心にも染み込むようだよ

しかし欲を言わせてもらえば、パンはもっと厚くしてほしい。そして、もう少し漬け時間を長くして、中をさらにしっとりさせてほしい。

今回は、そんなワガママを叶えるための自作である。

 

丸ごと計画

とにかく限界に挑戦するべく、まずはパンを一斤買ってきた。


通常のサイズより小ぶりですが。

各自好みは別れるだろうが、私はとにかく分厚いフレンチトーストが好きだ。いつもは4枚切りで自作している。その方が柔らかさを実感できるし、食べ応えもある。

それを今回は、一斤丸ごとフレンチトーストにしてみたい。無茶かもしれない。無謀かもしれない。でも、やってみたいんだ。食べてみたいんだ。んだ。

と、そんな風に息巻いたところで、縦長のパンが収まるような容器など、あっただろうか。

…ありました。


オイルポット発見(注:新品です)

少しパンより背が低いのが気になるが、これ以上ピッタリの容器は他にないように思う。なにせ量が量だけに、隙間があると卵液がもったいない。

サイズの問題は後で微調整することにして、まずはパンを浸す液を作ろう。


卵5個に牛乳を大量に投入
さらに、バニラエッセンスを少々

大きさの観点のみで選んだオイルポットだったが、思わぬ副産物が付いてきた。

揚げ油のカスを除去するための網を使って、卵液が漉せるのだ。なんて便利なんだろう。


オイルポット、いい仕事をしております

漉すことで、卵液がグッとなめらかになった。
さて、卵液の準備は出来た。次はパンの用意をしよう。


耳を全て落とします
上の部分だけは残しておきました(柔らかすぎて切れず)

耳は付けたままにしたいところだが、それでは卵液が中まで染みてくれないに違いない。なんたって、サイズがサイズなのだ。そんなわけで、耳は落とすことに決定。

あとはパンを容器に入れ、卵液に浸すのみ、ですが…。


結局、収まりきれず
ギューッと押し込む(サイズの微調整)
再び、網が大活躍(今回はパンを押す係として)
浮くフタをガムテープで留めようとしても、くっつかず

弾力のある元気なパンが「やめろー!」「こんな所に押し込めんなー!」と叫んでいるような気がして、少しだけ心が痛んだ。

ともあれ、パンの漬け込み作業は無事に終了。あとは冷蔵庫に一晩入れ、焼き上げるだけだ。

果たして、巨大フレンチトーストは、無事に出来てくれるんだろうか。


結局、輪ゴムでフタを押さえつけました

 

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