先生にサポートしてもらい、まずはスティック無しでフィッツ・ロイに乗った。フィッツ・ロイは、背中まで1メートル45センチ程度らしいのだが、乗ってみると視界が高くてちょっと怖い。
先生に言われるがまま、手綱を前方に緩めフィッツ・ロイの腹を軽く蹴った。するとフィッツ・ロイはゆっくりと歩き始めた。
最初は常足(なみあし)という人が歩く程度のスピードで馬場を何周か回ってみた。途中、行きたい方向の指示とストップの指示も手綱でやってみた。フィッツ・ロイは賢い馬なので、乗っているのが初心者でもキチンと手綱通りに動いてくれる。凄く楽しい。
だいぶ慣れた所で、いよいよスティックを持ってみた。
スティックを持っても、フィッツ・ロイはちっとも物怖じしなかった。さっきまでと変わらず落ち着いている。
先生の指示を受け、ちょっと強めに蹴りを入れ速歩の指示を出す。人間でいうとジョギングくらいのスピードだ。
ジョギングのスピードといってもかなり激しく揺れる。鞍にお尻が当たって痛いが、グッとこらえて何周か速歩した。
やっぱり楽しい。一瞬、ポロマークの事を忘れた。
カメラを構えるスタッフからスティックの角度など指示を受け、思い出した。 そうだ、ポロのマークだ。
ふと我に返り、撮影モードに気持ちを切り替えた。
更に何周かして、沢山写真を撮った。その中で一番ポロのマークに似てたのが下の写真である。
スティクと顔の距離、馬の角度、馬の前足の感じ、などなど、ディテールを見ると本家とは異なるが、馬の初心者にはこれが精一杯であった。
これを、ポロシャツに張り付けます。