デイリーポータルZロゴ
検索天気地図路線このサイトについてランダム表示ランダム表示


フェティッシュの火曜日
 
フォトショ芸

逆引きフォトショップ

とはいうものの、電車の中刷り広告を探したり、スーパーでの買い物時に商品をくまなく見たりしたのだが、意外と込み入った文字加工というのにお目にかかれない。

家にある食料品を探したけど、こんな感じだ。


主に、「境界線」「ドロップシャドウ」「べベル・エンボス」が多く見受けられた。

しかし珍しくやる気のある書体に出会った。酒屋で。

これを例に、人力でグラフィックを作成してみよう。


その名も「ぐびなま。」
その装飾が、なかなかの仕事をしている。
紙に絵の具でグラデーション。人力も人力だ。
ペンで境界線を描く。

ここまではいい。がしかし、例の文字には「水滴」が表現されていた。さてどうするか。

「塩ビフィルター」の登場である。


塩ビ板を「ま」の形に切り抜く。
水をとにかくたらすべし!

シズル感あふれる書体となったが、ここで終わりではない。確か例題には「影」があった。


しょうがないのでデスクランプをガチャガチャいじる。

人力で描く、ぐびなまの「ま」。とにもかくにもシズル感。

「フォトショップのない時代、人はいったいどうやってデザインをしていたのだろう」というまとめをするつもりはない。

面白そうだからやってみただけだ。

ソフトでできることを、逆にどうやって人力でやれるか、という過程を考えること自体が新鮮で面白かった。煮詰まったら物事はとりあえず逆に考えてみる、ということも必要かもしれない。


 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ

 
Ad by DailyPortalZ
 

アット・ニフティトップページへアット・ニフティ会員に登録 個人情報保護ポリシー
©2012 NIFTY Corporation