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フェティッシュの火曜日
 
バーゲン戦争の難民たち
皆心で思ってるのは「まだかなー」。


7月というとバーゲン真っ盛りの季節。ジリジリと照る日差しに撃たれながら(今年は長梅雨ですが)、男女問わず群がる姿はまさしく亜熱帯の最前線。

そんなバーゲンという名の戦争の真っ直中にも難民が発生する。「あ、買い物すんの?じゃあ俺外で待ってるわ(=一緒に長々と服見るのも面倒くさいしなぁ、女物一緒に見るのも照れくさいし)」な男たちである。ツレが買い物に行ってる間、外で時間を潰す「バーゲン難民」たちをウォッチしてみました。

大坪ケムタ



バーゲンの難民キャンプへ

男なら女性の買い物に付き合わされる、という経験は誰しもあるだろう。別に彼女じゃなくても、子供のころ母親に「ね〜、まだ終わらないの〜」とブーたれたことあるだろう。で、だいたいその構図は「男が待ち、女が待たせる」。逆のパターンはあまり見ないよねぇ。

さて難民はいずこ?とやってきたのは渋谷。だいたい発生するのは女性向けファッションビルと決まっている。特にバーゲンのシーズンは発生しやすい季節。一階のエントランスが広いから男も待ちやすいし。ということで、


イチマルキューに
マルイに
パルコに行ってみました。

しかし、先に結論を言ってしまうとマルイ・パルコはそれらしき人はほとんど見かけなかった。これは理由を考えてみると、

  • マルイの場合、通路が広く天井も高い開放的な感じなため男も入りやすい。
  • パルコの場合、書店なども同ビルにあるため待ち合わせの暇つぶしが出来る。

といった理由が考えられる。とはいえ、それっぽい男たちも居たのだけど残念ながらウォッチ中に相方がやってくる光景を見ることは出来なかった。しかし、


広いのに何故そんな所に立つかな。

壁によっかかるでもなく、座り込むでもない立ち位置とこの中途半端な間。「あ、確かに俺カノジョ待ってるわけだけど、寂しいわけじゃないから!」みたいなアピールを感じさせる。手前の夫婦がやたら接近してるだけになおさら。

ということで早々に2カ所は撤退し、最も難民が発生しそうな109にやってきた。こちらは前述の2件と違って「通路が狭い」「音楽が大きい」「ついでに待つ店もない」と、ギャル男さんでもない限り「俺、下で待ってるわ」と言いたくなる要素が詰まってる。実際エントランスに着くといましたいました、「なんとなく待ってる」感じの難民たちが。


左柱に待ってる人たちが難民の方々。

相方が中に入ってる「難民」なのか、そうでないのかを確かめるのに一番いいのはしばらく待って中から相方が出てくるのを確かめることである。しかし、そうでなくても想像がつくパターンもある。たとえばこういう彼。


ケース1、手に持ってる傘に注目。

ポイントは「傘2本」。「あ、××見てくんの?じゃあ俺傘持っといてやるから‥」の会話の後にこうなったのがうかがい知れる。

それにしても、世代的なものかもしれんが109に来るくらいの男女って、女の方がエロカッコイイ、までは言わんがそれなりに「女」を意識した格好なのに対し、男はどこかボーイな感じというか。それなりにお金はかけてるんだろうが、それでも二人並んでると「お母さんと子供」みたいな雰囲気だったりする。林さんが言ってた「花火大会って女の子は浴衣とかキッチリ着てるけど、男はダラけた格好してる」に通じる、というか。

とか考えてたら、相方さんが帰ってきた。その手にはしっかり戦利品。


待ってる間何考えてたのー?
麻垣康三って誰だっけ?とかー(想像)

これが標準的な難民から解放の瞬間。だが難民は恋愛関係だけではないのだ!


 

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