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ロマンの木曜日
 
大門会


大門グラスをかけて会議

会議は各自の企画発表へと議題を移しているが、企画発表と言っても決して堅いものではない。今後自分がやりたいと思っている事をざっくばらんに相談する場である。

例えばこの日、最初の企画発表者であった工藤氏からは、「都市河川の水を飲み比べたい」という提案があった。サバイバルストローで川の水を飲み、その味を比較するというのだ。とても面白い着眼点に対して、それぞれが思った事を口にしていく。それは上流でやるのかそれとも下流か。衛生面は大丈夫か。ソムリエ風に味の表現をしたらどうか。

発想自体は面白くても実際取材を始めると想像と違った、という話は良くある。会議の場でみんなの意見を聞くのはとても貴重な事なのである。

みんなの意見が出揃い、最終的に工藤氏の企画は次回に実行する運びとなった。


予報士の発言に苦笑いを浮かべる道場 熟考する道場とマスター

で、まったくいつも通り会議が進行しているのだ。
大門グラスをかけている事を忘れてしまっているのだろうか?

会議の腰を折って悪いとは思ったが、工藤氏の発表が終わった時点で大門会のメンバーにここまでの感想を聞いてみた。

・相手がどこを見ているのか分からない。
・相手のレンズに自分が反射して困る。
・集中出来ない。

いずれも会議の進行に支障有り、という意見であった。ハードボイルドな気持ちに変わった、という意見は今のところ聞こえてこない。


じゃあ次は自分から。と自転車 「何?」と振り向く自転車と残業

引き続き、三土氏からの発表は「マイナスイオンを計測したい」であった。以前から提案していた企画であったが、ここに来てマイナスイオンの計測機器を調達出来そうだという。計測機器に詳しい林氏から、機器についての詳細説明を求められる三土氏。なるほど、それならば色々計測出来そうだ、と林氏。さまざまな場所での計測を期待する一同。

と、ここまでも全くいつも通りだ。
ハードボイルドな雰囲気は一切見受けられない。


端っこから大門会を見つめていたべつやく氏。呆然としている

その後も会議は淡々と進行していった。「だからあいつに言ってやったのさ」のような発言が聞こえてくるのを待ったがダメだった。

結局、いつもと違うのは大門グラスのみ、という状況のまま会議は終わってしまった。

 

 

大門会の食事会

会議の後は親睦会を兼ねた食事会が予定されていた。

大門会のメンバーにはそのままサングラスをかけて、食事会の会場へと移動してもらう事にした。


エレベーターにすし詰め状態の大門会 夜道でもサングラスははずさない大門会

サングラスをかけて夜道を歩くと見知らぬ土地に来てるみたいで面白い。海外みたいだ。など、大門会のメンバーから様々な感想がもれたが、いずれの反応もハードボイルドとはみなし難いものであった。

途中、客引きの外国人女性が大門会に気付き、

「サングラス……」

とつぶやいていた。

客引きに引かれちゃいましたよ、と苦笑いの林氏。目的の店の前でメンバーを誘導する。


こういう人に着いて行ってはいけない。と学校で教えられた




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