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ちしきの金曜日
 
未完だけどお遍路体験記
36番青龍寺


ずっと興味があった四国お遍路をやりました。
食べて、打って、寝て、時々人と出会って、それ以外はひたすら歩く。
6月7日から6月24日の18日間。
歩いた距離、約470km。
37番岩本寺まで。
当初の目標は区切らずに結願だったが、結局半分くらいのところで一旦中断した。
そんなお遍路の旅に関してです。

(text by 上杉 天馬



お遍路グッズ
身に付けるとこんな

お遍路の基本知識1

お遍路とは、弘法大師(空海ともお大師さんとも呼ぶ)が周った88ヶ所のお寺を巡礼すること。
周り方、順番に決まりはないが、お寺には1番から88番までの番号がふられている。
1番寺から順番に周るのが順打ち、88番・87番と周るのが逆打ち。
逆打ちの方が、道しるべが少ない分難しく、行っている人も圧倒的に少ないが、ご利益は順打ちの3倍だとか。
順打ち、逆打ちという分け方とは別に、いっぺんに全てを周れば通し打ち。
何回かに分けて周れば、区切り打ち。
お遍路は、ほぼ四国の外周を一周するような行程になり、その全長は約1200km。
歩いて周ると、40日前後かかると言われている。
40日間というまとまった旅の期間を取ることが難しいため、区切り打ちをするのが大多数。
中には、何十年もかけて周っている人も居る。
移動の手段も人それぞれ。
歩き、自転車、バイク、車、バス、最近ではヘリ遍路も出てきたとか・・・

お遍路さんと言われれば、白い服に菅笠(スゲガサ)、杖をついて歩く、という姿をすぐにイメージできる人も居るだろう。
白い服は白衣(ビャクエ)と言って、お遍路さんの正装。
遍路は死への道ともされていて、白衣はイコール死に装束にもなっている。
菅笠は、日差しや雨を防いでくれるものだが、風にかなりあおられるので、僕は雨の日以外はつけていなかった。
杖は金剛杖と言い、橋の上ではついてはいけない、人が忘れていったものを使ってはいけない、宿では上座に置くといったような決まりがある。
弘法大師が宿る神聖なものというだけでなく、歩く時の負担を減らせるなど実用面でも大いに役立つ。

 

納経帳、各お寺ごと、上のように記帳してもらう
経本、これを見ながらお経をあげる
お遍路さんの名詞代わりにもなる納め札

お遍路の基本知識2

お寺に着いてからは、以下のようにお参りするのが作法だ。
@山門で合掌して一礼
A水で手を清める
B本堂にお参り。火をつけたローソク・お線香3本、おさい銭、納め札を納めて、数珠をすりながらお経をあげる。
C本堂と同じように太子堂でもお参り。
D納経帳に記帳してもらう
E出るときも山門で一礼

山門で一礼をするのは、お大師様が山門まで迎えに来てくれているからと考えるため。
各寺にはそれぞれ本堂と太子堂がある。
納経所での記帳にはお金がかかり、納経帳の場合は300円、掛け軸の場合は500円。
それが88ヶ所なので、なかなか高い。

お経の唱え方にも作法はあるのだろうが、これは結構人それぞれになっていると思う。
般若心経が核なのだが、その前後には、開経げ(カイキョウゲ)やら、三帰(さんき)やら、御本尊真言(ごほんぞんしんごん)やら、光明真言(こうみょうしんごん)やら、いろいろとある。
僕の場合だが、お経を唱えるだけでも3分〜4分くらいかかる。

納め札はお遍路中の名詞のようなもの、各お寺の本堂・太子堂に納めるだけでなく、お接待を頂いた場合に相手に渡したりもする。
色は白が普通だが、今までにお遍路を回った回数で色が変わる。
赤→緑→銀→金→錦と色が変わっていき、錦になると100回以上の巡拝者。

その他、お遍路の基礎的な用語を。

  • 遍路転がし・・・急な山道など難所となっている場所。僕は何回か、本当に転んだ。
  • 打つ・・・札所(お寺)をお参りすること。
  • お接待・・・施しを受けること、授けること。食べ物だったり飲み物だったり、時には金銭であったり。基本的にお接待は断らないのが礼儀。
  • 同行二人・・・いつでもお大師様と一緒に居るということ。お遍路グッズには、この同行二人の文字が書かれている。
  • 善根宿・・・お遍路さんに1晩の宿を無償で提供してくれている場所。
  • 結願・・・ケチガンと読む。88ヶ所全てを周ること。
  • 道場・・・四国の各県をそれぞれ道場と呼ぶ。徳島は「発心の道場」、高知は「修行の道場」、愛媛は「菩提の道場」、香川は「涅槃の道場」

 

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