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ひらめきの月曜日
 
仲間を食べる

鍋じゃないキリタンポ

通常、キリタンポは鍋に入れて食する。汁と一緒に煮て、柔らかくなったところを食べるのだ。

が、今回はちょっと趣向を変えてみたい。真夏の東京でキリタンポが売られていないのも「鍋」の範疇で考えられているせいなのだ。

これを読んでいる皆さんだって、この季節、煮える鍋の画像など見たくないだろう。


2種類の具がを用意(カレー味とケチャップ味)
レッツ・詰め!

というわけで、今回は具を詰めたものを焼いてみようと思う。つまりは「焼きキリタンポ」だ。

穴にはカレーとケチャップで味を付けた御飯を詰めることにし、それぞれに濃い目に味付けしたものを用意した。

あとは詰めて焼くばかり、だが…。


袋に入れて絞り出そうとしたら、ビニールが破けた
乾燥と詰めすぎで、ひび割れる
なんとか無事に詰め終わったものを切ります
御飯、みっしり。

「きりたんぽ、食べたことがあるよ」という方でも、食べる前の状態を知っている方は少ないのではないだろうか。いま、この状態のキリタンポはカッチカチだ。つまり、すごく硬い。ちょっとした凶器状態とも言える。

さすがに「これ、ただ焼くだけで柔らかくなってくれるんだろうか…?」と不安になる硬さだったので、油を張ったフライパンに、少しだけ水を少し入れて蒸し焼き状態にしてみた。

その結果がコレである。


見渡す限りの御飯。

蒸し焼きにしたのが正解だった。キリタンポは柔らかく、しかも香ばしく焼き上がった。

もう、むっちむちだ。


モッチリしてます

100%うるち米のキリタンポと、具の御飯が非常に良く合っている。「キリタンポで育った」と言っても過言ではない私だが、初めて出会う味である。

誰がどう見ても、ここにオカズなど必要ない。まるで、キリタンポと御飯が「オレ達、仲間だんもんな。たまにはサシで、しっぽり飲もうや」とでも語らっているかのように、ここには他者が入り込む余地などないのだ。

そんな蜜月状態の物がマズイはずがない。これはウマイ。非常にウマイ。

 

オカズの王者はどうか

主食の王様とも言える御飯が、仲間と手を取ることであんなにおいしくなってしまった。

ならば、副食の王たる肉はどうか。肉と言っても大きく分けて三種類あるが、たまにはタッグを組んでみてはどうだろう。


鳥・豚・牛

 

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