暗渠にもぐる
1ページめで紹介した飯田橋駅まえの神田川に到着した。
そして問題の暗渠がこちら。
「今からこの中に入りまーす」と満面の笑顔で伝えるものの、反応はない。むしろ軽く引いている。
内部には照明のようなしゃれたものはない。
なにしろフタをして閉じた川なのだ。人間が入ることなど想定していない。その無骨さもまた暗渠の魅力だとぼくは思うのだけど、みんなにもその良さが伝わっているだろうか。
ところが、照明などがまったくない割には、左の写真のように律儀に区の境界が示してあったりする。
ここらへん、誰をターゲットにしたものなのかがよく分からないが、たとえば暗渠内で出たゴミをどちらの区に捨てるべきかといったことを迷わないようにしてくれているんだと思う。
大変ありがたい話です。
すぐに出口についた
この水路はそんなに奥までは伸びていなかったらしい。
入り口から200メートルほど進んだところで、すぐに出口の明かりが見えてきた。
出口が見えると、急にうれしくなる。
もう少しだ、と思うと漕ぐ力も強くなる。
出口に近づくにつれて光が強くなり、安心感からかメンバーの顔にも笑みが見えてきた。
一体ここはどこなのか?