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ロマンの木曜日
 
中2の夏、遊牧民になった

ゲルのお引っ越し

遊牧民はご存知のとおり、家畜によりよい草をあたえるために移動する。
ちょうどその日にあたったようで、ゲルの解体風景を目にすることができた。
めずらしくその一部始終をカメラにおさめていたオン。

10人くらい親戚たちが集合し、2時間ほどで手際よく作業をすすめていたそうだ。


クリックで見られます。
夜はおおぜいで宴会。まんまと親戚に交じって参加を果たす。

 

トイレなし、風呂なし、解放生活

「外はね、うんこだらけ。ヤギも人もいっしょだよ。もうポイ捨てうんこ」

あたりまえのように言う。
ちなみにそれら糞は火を焚く燃料になるそうだ。

話には聞いていたが、観光者用ゲルではない限り、トイレも風呂もほんとうにないらしい。
油断をすると、腕や肩に30匹くらいのハエ(らしきもの)が大群で集ってくる。

神経質な人には耐えられないかもしれないが、息子は川遊びで野グソにはなれている。風呂もきらい、虫も平気、なんの問題もないはずだ。むしろ、解放された気分だろう。

「外で寝ると気持ちいーよー。うんこないとこ探して寝るんだ」

ほんと、開放的。

 

母「草原で尻まる出し?」
子「うん、あれはいいよ。今度やってみなよ」

 

モンゴルの夕暮れはおそい

部活、宿題、サマーキャンプに夏期講習。昨今の中学生は、夏休みといえども大忙しだ。

早く起きろ、早く行け、早く宿題しろ、早く風呂に入れ、早く寝ろ……。

そんな多忙であわてた日々を送っていた息子は旅先で、これでもかこれでもかと自由を満喫していたようだ。

「朝まぶしいから目が覚めて、てきとうに散歩して、腹へったらゲルにもどって、てきとうにまた散歩とかして、暗くなったら寝た」

母はなんだか、グッと、反省しています。

より反省しなければなりませんので時間がほしい。
というわけで、次回へつづきます。


夕日に染まる家畜一同。これでも夜の10時。
彼らの一日もそろそろ終わりです。
日没間近。満点の星空を見せるために早朝起こしてくれたニャムカ

次回も、モンゴルで会いましょう

偶然にも、金曜ライター・ライスマウンテンさんもモンゴルを訪れていたとのこと。首都ウランバートルのグッとくる光景中心の記事「モンゴル8」。またちがった顔のモンゴルをお楽しみいただけます。

次回は、モンゴル草原の動物たちと、帝国建国800周年イベント騎馬戦ショーの模様をさっそうとお届けします。

またな

 

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