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土曜ワイド工場
 
看板で見る、寿司屋の栄枯盛衰


会社のそばの回転寿司屋には、いつもきれいに書かれた立て看板が出ていた。

今日は一年に渡って観察した、その看板のレポートです。

ヨシナガ



 

この写真は回転寿司屋さんの前に出ている立て看板だ。

文字といい、かわいいイラストといい、明らかに若い女性が書いたものであることがわかる。

どうやらバイトの大学生(?)が書いているらしい。

 

おもしろいので通るたびに観察してみると、

コウモリのようなキャラクターや

ハムスターのようなキャラクター(一応モザイク)などが日替わりで書かれており、かなり手の凝った作りだ。

「でか*ネタァ!!」などの若者めいた装飾文字でメニューが彩られている事からも、心から楽しんでこの看板が書かれている事がよくわかる。

 

ところが数ヶ月後、このような看板が出ていたのである。

 

 

なんとこの店の名物、「サービスとろ」の入荷ができなくなったというのである。

文字を書いている人物は同じだが、厳粛な雰囲気が漂っている。

 

そして、さらに数ヶ月後、衝撃の看板が我々の前に姿を現したのであった。

 

書いてる人違うだろ。

 

バイトの子は辞めてしまったのだろうか。

「1皿99円V」と、無理にハートをつけることで以前の女子大生看板を再現しようとしているが、明らかに別人が書いた看板だ。

というか成人男性が書いたであろう硬派な雰囲気がハートの記号の持つ女性っぽさを突き破ってヒシヒシと伝わってくる。

 

ここからはすごかった。

 

同じやん。

 

 

数日後に出た、中央の文字が書き換えられているだけで全く同じ立て看板。

以前のキラキラ感やキャラクターはどこに行ってしまったのだろうか。

 

そして次の日、とどめの一撃が訪れた。

 

なんという文字っ・・・!!!

 

消して書き換えただけなのはもちろん、書き換えた部分の文字の汚さには目を見張る物がある。

以前の文字が良く消えていないのもすごい。(いろんな意味で)

マグロの資源はCCSBTの科学委員会により、激減状態にあることがわかっています。

この大切な資源を回復させるためには、2007年までに漁獲量を現在の半分まで下げる必要があるというのです。

 

 

 

地球環境の変化やマグロの乱獲が回転寿司屋の看板にも、このような深刻なダメージを与えたのです。

 

と、いうことで、

我々も環境問題から目を反らすことなく、身近な問題として環境保護に取り組む必要があると、今日もわたくしは考えているのであります。それが皆さまにも伝われば幸いです。

 

どうぞ、よろしくお願いします。

 

 

(まさかの環境保護結論)

 

 

 

今日のクラフトは「立て看板」です。



PDF 164KB

ぜひ作ってみてね!!

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