普段から時間に追われる日々を過ごしていませんか? たまには時間を忘れて、旬の食材をゆったりと味わう。そんな贅沢なひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
今回は、秋の夜長を彩る絶品スローフードレシピのご紹介です。
(text by 住 正徳)
さあ、スローなひとときが始まります
今回、最新のスローフードを提供してくれるのは、東五反田にあるレストラン「プレジール」。「ステーキの食べ歩き」という企画の際、ご協力いただいたお店である。前回はプレジールさんの料理をきちんと紹介出来なかったので、今回はちゃんとやりたいと思う。プレジールさんの料理は本当においしいのだ。
スローフードレシピというオーダーに対し、マスターの高畑シェフが考案したのは全部で3品。いずれも旬の食材をふんだんに使った究極のスローフードである。
ここから、ゆっくりとその全貌を紹介していこう。
っとその前に、おいしい食事にはおいしいお酒が必要だ。 高畑シェフのセレクションはトスカーナ地方の白ワイン。CASAMATTAである。
一口注いでもらい、テイスティングをする。
うん。酸味が少なく癖のない味ではあるが、フルーティな香りを残している。上質な白ワインである。
これから出て来る料理への期待が高まる。
ワインを少したしなみながら、最初の料理を待つ。 口の中にはトスカーナ地方の柔らかな香りがまったりと漂っている。
秋野菜の旨味が凝縮されたスープに舌鼓を打つ
高畑シェフの一品目は「松茸と秋野菜のスープ」であった。
プレジールは岡山の契約農家から直接野菜を仕入れている。新鮮な野菜しか使用しない秋野菜のスープはまさにスロー。松茸の香りが鼻孔をくすぐる。
シェフからワインと合わせてみる事を勧められる。 確かに、このスープにはトスカーナ地方の白ワインがよく似合いそうだ。
あっ…
高畑シェフのスローフードは秋野菜と松茸から始まった。 贅沢な食卓はこれからが本番である。