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ひらめきの月曜日
 
サケと一緒に遡上したい

■サケについて調べたい

無事豊平川でサケを見ることができたわけだが、豊平川のさらに上流まで行くと、真駒内公園内に「豊平川さけ科学館」という施設がある。
ここに来れば、サケをじっくり見れるだろうということで来てみたのだが。

やけに人が多い。
しかもみんな、何かをかぶっている。
なんだろうこのお祭り感は。
…と思ったら、「サーモンフェスタ」という、まさしくお祭り中だった。
どうりでみんながサケの帽子をかぶっていると思った。


そんなフェスタ気分のさけ科学館で、豊平川の歴史について知ることができた。

  • 豊平川は戦後汚染が進み、サケが棲めなくなった。
  • 1979年から「カムバックサーモン運動」と称して豊平川の水質改善、サケの稚魚の放流などの運動が始まった。
  • 翌々年の1981年、サケが遡上するようになった。
  • 1985年以降、サケの自然産卵が確認されるようになった。
地元の人にしてみればきわめて一般的な知識なのだろうが、改めて、こうしてサケが見れるのは、先人の努力あってこそなのだなあ、とサケの帽子をかぶりながら、しみじみと思った。
こちらが豊平川さけ科学館。妙に人が多い。
豊平川とサケに関する展示物が並ぶ。
中も人が多く、にぎわっていた。
お祭り感あふれるかぶりもの。
いかにもフェスタ的な、すばらしいデザイン。
採卵後、吸水中のサケの卵。
不謹慎だがやはり思ってしまう。「イクラ食いたい…」
施設内の地下観察室では、種類ごとのサケの仲間を見ることができる。こちらメスのシロザケ。 オスのサケは大きいうえに、口がとがってて迫力。オス同士だとどうしてもケンカをしてしまうようで、かじられていた。
外の池では産卵した跡を見ることができた。

 

■千歳川にも行ってみた

サケにもずいぶんくわしくなったところで、足をのばして、もうひとつ、サケに関する施設に行ってみることにした。
豊平川と同じく石狩川の支流でやはりサケが遡上してくる千歳川にも行ってみた。

「千歳サケのふるさと館」を目指して車を走らせていると、すぐ近くの橋に人が集まって、みんなが川を見下ろしていた。
もしや…!と思い車を止めて見に行くと、あんのじょう、みんなは川のサケを見ていた。
おお、川にはサケがいっぱいだ。


こちらの「千歳サケのふるさと館」も、サケや千歳川に関する展示を見ることができる。

なかには水中観察室という、千歳川の水中を直接見ることができる施設があった。
しかし見えるのはウグイばかり。
施設の方にうかがったところ、この時期、サケの卵を狙ってウグイが集まるという。

しばらく川の中を眺めていたが、ウグイしか見えない。
「ちょうどガラス窓の前をサケが通るなんて、運しだいえないのかな〜」とあきらめかけたところで、メスのサケが1匹、すい〜っとやってきた。
周囲で見ていた人たちも、「サケだ!」とざわめいた。
やっぱりサケは大きくて迫力がある。

その名もサーモン橋。
わかりにくくて申し訳ないが、矢印のところにサケがいる。
こちらが千歳サケのふるさと館。 展示はキレイで凝っていた。水槽ではやはりサケやその仲間たちを見ることができる。
水中観察室。ここから目の前の千歳川の中が見える。 水中観察室から水面を見上げたところ。
窓の近くは水流が弱いので、ウグイが集まるそう。
1匹のメスザケがきたー!他のお客さんも一緒になって喜ぶ。やっぱりサケが来ると盛り上がる。 こちらの橋でもみんなが川を眺めている。
これはインディアン水車。川の流れで回転して、サケを捕獲する仕組み。

シーズンはこれからだった!

サケは予想よりずっとすぐ近くにいた。
浅瀬に産卵床(サケが産卵する場所)があり、場合によっては本当に触れるくらい近くで見ることができるかもしれない。

このあと、「豊平川さけ科学館」や「千歳サケのふるさと館」の方に電話でサケのお話をうかがっていたところ、
サケが遡上する期間は、9月上旬〜11月下旬くらい。
今年のサケ遡上のピークは10月下旬から11月中旬だそうで。

しまった、1ヶ月早かった!!


…というわけで札幌近郊の皆さん。
サケを見るならこれからが良い季節です!
川に落ちないように注意して、あとくれぐれもサケに迷惑をかけないように、サケをウォッチしてはいかがでしょう。

サケのふるさと館の前で買った、サケトバとサケコロッケ。

 

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