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ひらめきの月曜日
 
はだか色の服とは

裸と間違われることがたびたびある。

私を目の前にしたとき「えっ」という顔をしてじっと見、そうして「ああ」といってほっとする人がよくいるのだ。ほっとしたあと、その人はこういう。

「びっくりしたよー、着てないのかと思った」

そんなばかな、裸で街を歩くはずないだろう。では、なぜ間違われるのか。それは私がベージュの服を着ているからだ。

でも、ベージュの服を着ている人はいっぱいいるし、店でもたくさん売っている。

これは一体どういうことなのか。

(text by 古賀 及子



ベージュ色の服=裸?

肌(裸)の色は人それぞれだろうし、また一口に“ベージュ”といってもその色味は様々だ。

今回、ベージュ色の服を着ていてはだかに間違われる件について考えるにあたり、これまで私が着ていて裸に間違われたことのある服をピックアップした。


裸と間違われたシャツ、ズボン、ブーツ

どれも気に入って買ったのだが、裸と間違われて以来あまり身につける気がおこらない。このほかにも、裸と間違われて手放したものが何点もある。

よくみるとこの3つ、どれも色味はかなり違う。それでも私は裸に間違われたのだ。なぜだろう。


一番肌の色に近かったのはシャツ。これは仕方がないというほどの裸色

みんなは はだかっぽくないのだろうか

今日は以上の3点を着ながら服と裸の関係を調べていきたいと思う。

その前に、街でベージュの服を着ている方々をキャッチしてみよう。ベージュを着る=裸、というのは私だけの問題なのか、そこを確かめたい。


左側の女性、ベージュのズボンだけれどほとんど裸っぽさはない。おしゃれに着こなしている 真ん中の男性。絶妙に肌の色に似ているシャツだが縞模様なので裸っぽさはない

右の女性、中高年の女性はベージュをよく着ていたが、みなさん自然な着こなし。色がやや地味だからか。その隣の男性のチノパンもまったく自然

マネキンは肌が白だからか自然


思いのほかみんな自然なのだった。

ということは、やはりベージュを着て裸に間違われるのは私を含むごく少数の人の問題なのだろうか。肌の色の関係か?

と、考えていて、思い出したことがある。

裸っぽく見えてしまうシュチュエーション

私が裸に間違えられたのは、たとえばドアを開けた途端向こうに誰かいて、とか、寝ている人を起こしたとき、とか、突然ベージュの服を着て誰かの目の前に現れたときに多かった。

裸に見えるのは、人の問題ではなく、突然というタイミングの仕業なのかもしれない。

では、次の画像で“突然”というタイミングを体験してもらおう。写真はマウスをあてると差し変わるようになっている。


マウスオンで裸になります

マウスを当てたり外したりしながら裸っぽさを各々で感じてみてほしい。

どうだろうか。「えっ?!」という気分を少しでも感じていただけたでしょうか。これ、結構その気になると裸っぽく見えてしまうのではないか。

服が裸に見える人とは その1
  ベージュ色の服を着て突然現れる人

それにしても

「マウスオンで裸になります」

ってこの地方のエロみやげみたいなキャプションはどうだろう。すがすがしい。

……え? それほど裸っぽく見えなかったって? じゃあ、これはどうかな。


マウスオンで裸になります

こちらは今回撮影を担当してくれたデイリーポータルZ スタッフ橋田さんのご意見によるもの。

橋田さんもときどき電車などでベージュの服を着ている人を見て「裸?!」とどっきりすることがあると証言してくれたのだ。

「上半身ベージュ、というより上着などの中にベージュを着ている人に驚くことが多い。ガン見してしまう」
橋田さん

ということだった。なるほど。確かにさっきよりも裸度は上がっている気がする。

服が裸に見える人とは その2
 ベージュ色の服を上着の中に着ている人

なんとなく、私が裸に間違われてしまった理由が分かってきた。

裸の服、ネクストステージへ

さて、裸色に見えてしまう理由は分かった。それでは、はだか色に“見せる”ためにはどうすればいいんだろう。

つまり、先ほどもあげた、私がこれまで裸と間違われた服や靴、これをすべて身につけて、全裸に見せるにはどうすればいいのかを続いては調べたい。


全裸の服、一式

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