配当金を何に使うか、一人ブレスト
日本からラスベガスまでは直行便が出ておらず、カリフォルニア州のサンノゼで一度乗り換えが必要だ。サンノゼまで成田から12時間、サンノゼからラスベガスまでは1時間半。ほぼ半日かけての移動となる。時差はマイナス16時間。木曜日の16時に日本を出ても、ラスベガスに到着するのは木曜日の13時だ。日米両国で木曜日を2回過ごす事が出来る訳だが、いずれにしても長時間の移動になる。 ラスベガスで大当たりしたら何に使うか。機上で一人ブレストを行った。
まず、どれくらいの配当金があり得るのか? 事前にネットで調べたところ…、 ・1996年、ヒルトンホテルのスロットマシンで1190万$(約14億円)の高額配当金。当時の世界記録に。 ・2003年、エクスカリバーホテルのスロットマシンで3971万$(約48億円)。世界記録を更新。 という事になっていた。 スロットマシンで何十億円の世界なのだ。ざわざわする。 さて、何に使おう。
その前に配当金に税金はかからないのか? 更に調べると……、 スロットマシンで1200$以上の配当を当てると、ネバダ州居住者以外は30%の税金が発生するらしい。更に成田空港でも課税対象となる。50億円当たっても、ざっくり半分くらいは税金で持っていかれてしまう計算だ。それはあまりにも切ない。 もう少し調べると……、 どうやらポーカー、ブラックジャック、ルーレットなどのテーブルゲームでの配当金には税金がかからないらしい。 よし、テーブルゲームでいこう。
配当金額の可能性は分かった。挑戦するゲームも決まった。 後は配当金を何に使うか、である。 ここで再び「宝くじ長者白書(H16年度)」のアンケート結果を見てみよう。 宝くじの高額当選者たちは当選金を何に使ったのか? 上位5つを抜粋してみた。
高額な当選金の多くは貯蓄にまわっていた。やはりまずは貯蓄、という線が堅実なのであろう。 しかし、今回のカジノで当たるのは50億円からの大金である。借入金の返済、土地・住宅の購入、旅行、車の購入、すべてをクリアした上での貯蓄も可能である。 そうこうブレストをしているうち、サンノゼでの乗り換えも終わり、飛行機はラスベガスの街へと近づいていく。
サンノゼから1時間半、しばらく砂漠が続いたかと思うと突如街並が現れる。あれが50億円の当たる街、ラスベガスである。