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ちしきの金曜日
 
ぶらりチンチン電車一人旅
 


  路面電車のことを「チンチン電車」と言う。
昔、発停車の合図としてチン、チンと鐘を鳴らしていたことから、そう呼ばれるようになったらしい。

私はこのチンチン電車が走る景色がなんだか好きだ。
ゆっくりと走るその姿は、どことなく風情がある。

いつもは用がある時しか乗らないチンチン電車だが、たまには特に用が無くてもいいんじゃないかと、ぶらり旅気分を味わいながら乗車した。

(text by T・斎藤



 

長崎駅前から出発

チンチン電車は今、全国でどれくらいあるんだろうか?
と思い調べてみると、ウィキペディアにものすごく詳しく書かれていた。それによると現在全国で20前後ほどあるらしい。

今回私が乗るのは、長崎のチンチン電車である。

長崎のチンチン電車は、以下の4つの行き先がある。

  • 赤迫(あかさこ)
  • 正覚寺下(しょうかくじした)
  • 蛍茶屋(ほたるぢゃや)
  • 石橋(いしばし)

まずは長崎駅前より正覚寺下行きに乗車した。



料金は距離にかかわらず、どこまで乗っても1回100円。
このシンプルさが受けて、長崎では観光客はもとより地元住民の足として、とてもよく利用されている。

この手の公共の交通機関は、市などから補助金をもらって運営しているところが多いそうだが、長崎では黒字経営のため補助金一切無しでやっているという。

ちなみにこの1回100円という料金は、全国のあらゆるJR・私鉄・地下鉄・バスなどの初乗り料金と比べても最も安いんだとか。安い上に黒字。まったくもって理想的だ。



乗り放題で500円という、一日乗車券もある。
今回のような、ぶらぶらと乗り降りする旅にはうってつけの切符だが、車内では販売しておらず、ホテルなどで事前に購入する必要がある。人生是即準備不足の私は、もちろん事前購入はしてなかったので、毎回100円支払って乗り降りした。
大雑把な気持ちで臨んでも、そんなに気にならない額なのが嬉しい。ぶらり向きと言えよう。



長崎駅から正覚寺下に向う途中に、「出島」という駅がある。あの扇型をした、中学の歴史の教科書にも出てくるアレのことだ。

周囲はすっかり埋め立てられ、ビルが立ち並んでいる。



出島は今でこそ観光名所化しているが、ちょっと前までは普通にオフィスビルが立ち並んでいて、
「出島ってどこにあったの?」
という感じだった。

ここ最近、急ピッチで出島っぽさの復元が進められている。
大いにけっこうなことで、個人的には出島復元のためなら周囲をどんどん水没させてしまっても全然かまわない。(かまうかも)



路面電車なので当然のことだが、電車は道路を走る。
通常は電車専用のレーンを走るのだが、場所によっては普通の車と共用の道を走ることもある。上の写真でも、よく見ると電車の後を車が走っているのがわかる。

たまにぶつかったりもしている。



電車は上に電線が無いと走れない。
よって、線路がいくつかクロスするあたりには、すごい数の電線が張り巡られており、見上げて驚くこともある。



新地中華街、浜町アーケード、思案橋などの横を通り過ぎ、終点の正覚寺下に到着。

長崎駅前からの時間はおよそ15分くらい。地図で見ると電停がたくさんあるので距離が長いように見えるが、実際は歩いても行けるくらいの短い距離だ。

ここで少し、周辺を歩いてぶらぶらしてみよう。



電停のすぐ横には、前に紹介したこともある川の上に建つ家々が立ち並んでいる。

異国情緒あふれる景観だ。


 

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