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フェティッシュの火曜日
 
思い出を『飛び出す絵本』で綴ってみた


 

本屋で平積みされた一冊の分厚い本、もしやと広げて見たら、右のように、「しかけ絵本」の知識が詰まっていた。夢のようだった。

子供のころは、いや今でも、いわゆる「飛び出す絵本」のしかけには心ひかれる。あなたもそうでしょう。

読んでいくうちに、自分でもぜひこのような絵本を作ってみたいという思いにかられた。思ったのはいいが、普通に童話など思いつく頭ではないので、ある意味童話な「自分のデイリーポータルZでの企画」を、飛び出す絵本にしてみた。

乙幡 啓子

こりゃ、買いですわ

「実物で学ぶ しかけ絵本の基礎知識 ポップアップ」(大日本絵画 発行)」。さあ、このタイトルに、繰り返すがあなたも心ひかれたに違いない。しかもダメ押しで、「ポップアップを作りたい人のための、実用しかけ絵本」ときた。今までポップアップを「作りたい」と思ったことはなかったのに、はっとしてつい作りたくなってしまうではないか。さらに「実用」の2文字に弱い私には、もう本体3,900円のその本に抗う力はなかった。


こんな本。しかけだらけなので、ページの間がもこもこしている。

開くと、ドガジャーン。

円筒、円錐、ってだけなのに、絵本から飛び出したひにゃ、もう萌え萌え。
みんなでヒッパレ。

 

あまり紹介すると回し者かという勢いになるのでここらへんでやめておこう。さて次は材料の購入と題材の選定だ。

といっても、材料といえばケント紙くらいか。あと糊とハサミ、カッターさえあれば。


ケント紙には初めてお目にかかる。

この一年の企画の中から動きのあるものを

さて、題材だが、当初はここ数日の日記を飛び出す絵本に表現しようと考えていた。

しかしどうだ。私の近況といえば、家で座って仕事をし、実直に自動車教習所に通うだけの毎日。たまにリアクションがあるとすれば、切れない包丁で小指を切って飛び上がったくらいだろうか。

そんなシーン、絵本にしたくないよ。

なので、手前味噌で恐縮だが、この1年、デイリーポータルZで記事にさせていただいた私の企画の中から、しかけを絡めやすそうなものを選ぶことにした。以下の4つの記事における自分を、飛び出さすことにしてみよう。



ろくなことをしていない。

まずは絵になりそうな写真をプリントアウトし、ケント紙に貼り付ける。別のケント紙を2つに折って、見開きになるようにする。あとは、ヤマカンだ。

嘘です。
ちゃんと本に書いてあるとおり進めます。
ただ、本のオブジェクトの稜線が、私のひょっとこな走り姿や回り姿と完全に一致するわけではもちろんないので、少しずつ様子を見ながら、仮縫いならぬ仮切りをしたり、時にはえいっと気合でやってしまうわけだ。


えいやっと。

建築模型みたい。これは茶室のプロトタイプです。

 

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