日本橋の無料バス
新宿から東京駅に移動してきた。 次に乗る無料バスは「メトロリンク日本橋」というバスだ。 その名の通り、COREDO日本橋や三越、日本橋三井タワーなど近ごろ開発の進む日本橋地区と八重洲、京橋地区をめぐる無料循環バスである。
あのバスに乗りたい
東京駅付近で仕事をしていたり、住んでいたりする方なら一度は目にしたことがあると思うが、この界わいには、窓が広くて、全体的に丸みを帯びたヌルッとした車体で、独特のエンジン音を響かせながら通り過ぎる、近未来チックなバスが走っている。 それが、日本橋メトロリンクなのだ。 詳細は運行会社の日の丸リムジンのサイトで紹介されているが、ニュージーランドにあるデザインライン社製のハイブリッド電気バスが、この路線に使用されている。 街で見かけるたびに、このバスに乗ってみたいと思っていたのだ。 こんなSFチックな最新鋭のかっこいいバスが無料なんて、すごいではないか。
ちょうど止まっていた
しかし、日本橋メトロリンクに使用されているのはこの未来バスだけではなく、普通の小型バスも使われている。 どの車種に乗れるのかは行ってみないとわからない。運任せだ。
東京駅からバス停に向かうと、ちょうど未来バスが停車していた。 幸運である。
このかっこいいバスに乗れるんだとよろこびながら、バスの写真をパシャパシャ撮影していたら、なんと、バスが発車してしまった。
しゅんとなった
バスは行ってしまった。 たしかに、撮影中に入り口の扉が閉まったのは見ていたのだけれど、バスがかっこよくて気にも留めなかった。 しかたがない、次のバスに期待しよう。 もしかすると、2台続けて未来バスが来るかもしれない。
しかし、ボクがそんなに幸運なわけもなく、普通の小さいバスが来てしまった。 時間の都合もあるので、我慢して乗車した。
バスの中には液晶テレビが設置されていて、この無料バスの協賛企業のコマーシャルが流れており、また沿線の施設の案内パンフレットなどが置いてあったりと、普通の路線バスとは一味違う。
混んでる無料バス
休日ということもあってか、車内は非常に混雑していた。 乗客にはベビーカーを押した家族連れや、お年寄りの夫婦が多かったが、 そういう方々にはこのバスがとても便利なのだろう。 このように、都心部に誰でも気軽に利用できる交通機関があるというのはすばらしいことだと思う。
残念だけど
東京駅の前から乗車して3つ目のバス停でバスを降りた。 三越前である。 日本橋を渡る無料バスの写真を撮影するために降車したのだ。 日本橋の上でカメラを構えながら、もし次にやって来るバスが未来バスだったら写真を撮影せずに急いでそれに乗ってしまおうと思っていたのだが、やって来たのはまた小さいバス。 やはりあきらめることにして、三越前駅から銀座線で新橋へと向かい、そこからゆりかもめに乗り換えて、お台場を目指した。
日の丸リムジン:メトロリンク日本橋