夢を見てるような異国感
中国武術代表団の方々の挨拶が終わると、赤いカンフー着がかわいい子供たちの演武。「やぁー!」と威勢良く声あげてポーズをつけるのがカワイイねぇ。未来のジャパニーズ七福星か。
続いて、待ってました!メインイベントの1000人太極拳。正面に白いカンフー着の中国武術団の人たちが居並ぶ。自分でもえらく単純だとは思うが、白という神秘的なカラーと相まって「お、ここからスゴイの始まる!」という雰囲気が伝わってくる。
前だけでなく、後ろを振り向いても参加者全員背中ピシッ!服の色はカラフルだが心はひとつ、澄んでいるよう。
前だけでなく、後ろを振り向いても参加者全員背中ピシッ!やや肌寒い季節なのが、さらに身体を凛とさせるよう。服の色はカラフルだが、心はひとつ澄んでいる。
そして音楽のメロディに合わせて、腕と脚が踊るようにすぅっと軽やかに、打撃技のようにグッと力強く、動き出す。
いかにも中国風の優美な音楽に合わせて形を変えていく太極拳使いの皆さん。同じ集団でもラジオ体操とは違い、「運動」というより「身体をコントロール」しているように見える。早すぎず、遅すぎず。力入れすぎず、入れなさすぎず。
こりゃ全景も撮らなきゃ、と慌てて階段を昇って高架から撮影しようとするも、樹に隠れて全景は見えず。3/4の光景はこんな感じです。
この後も様々な流派の太極拳の形なんかも披露されたんですが、インパクトあったのは上同様に合同で行われた「太極功夫扇」。名前通り扇を持っての形なんですが、一斉に扇が開く光景がスゴイ!音楽がジャッキー映画のエンディングぽかったんですが(たぶん逆)、
これら合同太極拳に続いて、達人や老師のみなさんの演武披露が行われ、イベントは90分くらいで終了。みなさんは引き続き獅子舞に惹かれるように渋谷方面へパレードへ行ってしまいました。
イベントの最初から獅子舞に率いられた皆さんが立ち去るところまで見ると、どこか夢を見ていたような。朝イチのイベントで、終わった直後に渋谷や原宿のお昼の喧噪に引き戻されるだけに強烈な異国感だけが残ってて。
習ったら拳法使いと呼ばれるのかな。
格闘技は好きなものの、ちゃんと中国武術を見るのははじめて。現在では健康増進の色が強いとはいうものの、なかなかどうして太極拳が上手い人って格好いいなー、と思えるようになりましたよ。ちょっと習ってみたいな、通信教育でもいいから!
取材協力:太極拳友好協会