子供たちは変わりません
全員にプレゼントを配り、また来年来るからねと約束を取り付け、僕が会場から帰るときには子供たちがみんな名残惜しそうに手を振ったり握手を求めてきたり体に抱きついてきたりしてくれた。僕は居場所を見つけたような気持ちになった。これからの人生、サンタクロースとして生きていくのも悪くないかもしれない。あの場ではそうまで思った。子供たちのきらきらした瞳を見ていると誰でもそんな気分になる。
昔も今も、子供たちはサンタクロースを信じて待ち焦がれていた。信じてもらえるだろうか、などと疑ってしまっていた自分が恥ずかしかった。僕もがんばって子供たちが憧れるような大人にならなきゃな、と思ったのでした。
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見つからないうちにさっさと帰ろう。 |
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