カレーとぎょうざの店「みよしの」
北海道でぎょうざカレーが食べられるのは、札幌市内全域に店舗展開しているファーストフードチェーン「みよしの」である。 今から20数年前までは、北海道全域にチェーン展開していたのだが、現在は札幌市内にしかお店がないようだ。 僕が子供のころには、小さな街の駅前なんかにも「みよしの」があり、テイクアウトのみよしのぎょうざは最高のごちそうだった。 そのくらい、みよしのは北海道ではメジャーで、ぎょうざカレーは日常なのだ。
ふつうのファーストフード店
店内はいたってふつうのファーストフードチェーンのたたずまいだ。 ちょうど牛丼屋さんのようにカウンター席が並んでおり、その奥を店員さんが忙しそうに行ったり来たりしている。 ただ、テーブルに置かれたメニューだけが、ちょっと普通ではない。 カレーとぎょうざだらけなのだ。
念願のぎょうざカレーを注文
メニューには、ごく普通のカレーライスやごく普通のぎょうざ定食があるが、ここはもちろんぎょうざカレーを注文する。 実は僕も7年ぶりくらいに食べるのだ。 北海道に帰るたびにいつも「ああ、みよしの食いたいな」とは思うのだが、あくまでみよしのはファーストフード的扱いである。せっかく北海道に来たんだからと、ついつい新鮮な海産物などに心が流されてしまい、ぎょうざカレーを食べることができずにいたのだ。 久々のぎょうざカレー。 楽しみである。
ぎょうざとカレーのハーモニー
念願のぎょうざカレーが出てきた。 いただきますとスプーンでぎょうざとカレーをすくいながら考えたのが、この小見出し「ぎょうざとカレーのハーモニー」だ。 「うん、小見出しはこれで行こう」と思い、ぎょうざとカレーとごはんを口に運び味わったのだが、いやいや、やっぱり「ハーモニー」とかそういうんじゃなかった。 これはあくまでもぎょうざと、そしてカレー、という味であり、ハーモニーなんか求めちゃいけないのである。 たぶんこの味は、ハモっちゃったらおいしくないと思うのだ。 ぎょうざとカレー、それぞれの個性がぶつかり合ってこそ出せるおいしさ、つまり不協和音グルメである。
やっぱうまいなあ
記事のためにいろいろと考えながら食べはじめたが、そんなのは最初だけで、気がつくと一気に食べ終わっていた。 やっぱうまいわ。何で東京のひとはこれを食わないんだろう。 みよしのの公式サイトによると、以前は関東にも出店した事があるらしい。 お願いだからリベンジ進出をはたして欲しい。 できればウチの近所に。
ぜひ皆さんも!
この記事は東京に戻ってきてから書いているのだが、写真を見返していたらまた食べたくなってきた。 やっぱり、子供のころから親しんだ味っていうのは、それがどんなに普通とは違っていても、なじみの味なのだ。
というわけで、みよしのはとてもおいしいので、皆さんも札幌に行った際にはぜひ食べてみてください。 そして「東京にも出店して!」と言ってきてください。
「みよしの」株式会社テンフードサービス