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フェティッシュの火曜日
 
蒲焼こう


以前見たテレビで、タモリさんが酒の肴として「ちくわの蒲焼」を紹介していた。ちくわをそれっぽく切って、タレをつけて蒲焼にしたもの。貧乏時代にそれを「うなぎの蒲焼だ〜」と言って食べていたそうである。

あれはいったいどんな味がするのだろう。以来、作ってみたく思っていた。

また、同じく魚からできた練り物なら、うなぎの蒲焼っぽくなるのではないだろうか。
そんなわけで、練り物を片っ端から「蒲焼いて」みることにした。
お金のない日にうなぎが食べたくなっても、もうこれで大丈夫だ!

乙幡 啓子

練り物しばりじゃなかったのか

スーパーで、いわゆる「練り物」の棚をあさり、以下の食材を調達してきた。順に見ていこう。


あきらかに練り物じゃないものが、でかでかと混じっているね。

原材料:魚肉・でんぷん・卵白他
原材料: 魚肉・でんぷん・豚脂肪他
原材料:小麦粉・食塩
原材料: 魚肉・卵白・やまいも他
原材料:魚肉・でんぷん他
原材料:魚肉・でんぷん・卵白他
原材料: 魚肉・卵白他
原材料:小麦粉・食塩他

練り物というのは、魚肉に何の種類の魚を使っているかでバリエーションはあるものの、原材料に大きな違いはないようだ。

すみません、しらっと小麦粉モノを混ぜていました。そう、ちくわぶと平打ちうどん。

「細長きゃいいだろ」という、厳格な判断のもと、選定した食材である。

さて、テレビの記憶を頼りに、ちくわなどを「さばいて」いこう。うちのは全部 活きがいいよ!


へぃらっしゃい!
何らかの切り込みを入れていたと思う。ハモの骨切りみたいになったがまあいいだろう。
なるとを縦に切る喜び!
食いだおれ人形の服を思い出す。

うなぎの厚さにいちおう合わせる、という考え。

全部を背開きにして、いよいよタレつけて蒲焼である。いったいこれに背があるのか、という問題はこの際どうでもいい。

くどいようだが、うなぎの代わりになるものがあれば!だって買って帰っても高いんですもの、うなぎ!


肩寄せ合って運命にうち震える練り物ら。

 

 
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