いちごの柔らかさに挑む
いちごたちをくりぬいた時点で、なんとなく不吉な予感はしていました。
スプーンを差し入れただけで、手で持っただけで無惨にも崩れてしまうデリケートないちご。この穴に、いくらミニとはいえ大福を詰めることなど不可能に近いと判断しました。
そこで、味はやや落ちるかもしれませんが……
いちごに大福を詰める
凍らせたおかげで、カンタンに詰め込むことができました。 小さい大福を先にいれ、上から少し大きめなものをぎゅうぎゅう押し込みます。
フタが、ちゃんとくっついているのはうれしい誤算でした。
ちょうど、穴からはみ出した大福が接着剤のかわりになっているようです。
いちごはいちご
逆バージョンをつくりながら、「今日は失敗するかも……」となんども不安に襲われつつ作った"いちご大福"逆バージョン。
ほぼ想定どおりにできあがったワリには、どうもビジュアルからせまりくる感動がない。どこからみても、フツーのいちごにしか見えないのです。
一番の問題は、味もいちごだった、ということです。アンコの量をケチりすぎたのか、このいちごがただならぬ甘みを備えていたのかわかりませんが、とにかくいちご味しかしませんでした。
ただ、オーソドックスな"いちご大福"でさえ一見するとただの"大福"ですから、逆バージョンがただのいちご見えることは、大成功といっていいでしょう。前向きに検討すれば、人を騙してビックリさせることも可能です。
応用編として、穴にはコンデンスミルクを入れてもいいですし、第二の"いちご大福"をめざしてとろろ昆布やひきわり納豆、しらすなど、異種フード制作に勤しむのもよいかもしれません。
大福に圧勝の甘いイチゴを生産なさっているのは梅原さん。
本当においしい苺を、どうもありがとうございました。