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フェティッシュの火曜日
 
猛禽類を眺める休日

まずはハヤブサの競技から

今回が全国の鷹匠が集まってのイベント、ということで、猛禽類シーンに詳しくない身としては「競技」ってどんなのが行われてるのだろう?というのも疑問だった。最初に行われたのはハヤブサによる「ルアーパスコンテスト」競技。

これは放たれたハヤブサが鷹匠が持つルアー(疑似餌)に何度近づけるかを競うもの。実際はルアーを掴まず、3m以内に近づくと成功と見なされる。それをハヤブサの体力・集中力が持つまで繰り返すのだ。

実際の様子を写真で紹介してみると、まずは離陸。


しばしこの体勢で風を読む。

 

ハヤブサは離陸がヘタな鳥だそうで、自力で飛ばすというよりはいい風が来たところで空に放つんだとか。競技中は常に実況が流れてるのだけど、「いま風を探しています」という表現がちょっとかっこいい。


右側に離陸!でも確かにヨタつき気味。

安定飛行に入ったところで徐々に上昇気流に乗って高い位置へ。そこで鷹匠がルアーを回しだす。そこに向かって急降下!


さー、高度も取ったし、がんばるぜ!

急降下、そして鷹匠のルアーにめいっぱい接近。

それから体力と集中力の続く限り、8の字で飛び続けてはルアーにアタックし続ける。それで着地するまでに何回接近に成功したかで優劣を競うのだ。

鷹匠というイメージから、もっと獲物を取ったりとかそういうものを想像してたのだけど、予想以上に競技らしい競技なのだなー。ある意味、ドッグショーとかにも近い感覚か。しかし、ご主人のために必死に羽ばたくハヤブサは犬以上にかいがいしいなぁ。

動画も撮ったので、必死に飛ぶハヤブサのがんばりをみんな見てやって!

競技終えたらごほうびのごはん。

中には40回アタックする鳥もいて、そうなると最後の方は飛ぶ高さも低くなって、体力の限界!でも俺がんばる!って忠犬じゃなくて忠鳥っぷりが可愛らしい。

とはいえ、皆が皆そういうわけでもなく、放った瞬間に地上に降りて競技終了してしまうハヤブサや、


ピューッと飛んでいったかと思うと
ものすごい遠いところに行っちゃった。

もとは野生動物だけに、違うモノをターゲットとして認識してしまい、そっちの方にいちもくさん!というのもしばしば。まだ帰ってくればいいけど、完全にロストしてしまうことも。それでも発信器をつけてるので、本当に行方不明になることはそうないようですが。でも、ちょっとやそっと遠くに行ってしまったくらいでは「じゃ、次の競技者‥」とはならないのがこのイベント。2,30分見あたらなくて初めて次の競技者がスタート。国内最大級のイベントのわりにのんびりしてます。

それにしても、基本は平面移動、せいぜい屋根の上程度の移動に過ぎない犬や猫と違って、三次元移動、しかもどこまででも行ける空だけに、見る方も大変。競技フィールドもあってないようなもんだけに、とにかく目がよくないと観客も楽しめない。

しかし、超目の前に来ることもある。他のと違う小ぶりなハヤブサを操る最年少の鷹匠さん(たしか中学一年生‥メモ取り忘れた!すいません)。


鳥も人も小さめです。

風にのせてパーッと飛ばすと‥わっ、コッチ飛んできた!と思ったが早いか、


頭に乗られました。

最小クラスとあって数百グラム程度の大きさらしく、あまり重さは感じなかったものの、流石に驚いた!帽子被ってたのもあって、爪が食い込むとかもなかったし。デカいワシとかでなくて良かった‥。


ちなみに、出店のカレーがいい盛り加減でした。

 

 
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