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ちしきの金曜日
 
海で摘むところから海苔を手作りした

まずはノリを洗う

数日後、今日一日天気がいいことを確認したところで、海苔作りのスタートだ。海苔を干すのはもちろん天日に決まっているので、天気がとても重要なのだ。

ちなみにここから先の海苔作りに関する記述は、Kさんに聞いた方法と、海で会ったじいちゃんの話などを参考に、私が適当に試したやり方なので、正しいかどうかは知りません。

まずは大鍋に水を入れて、収穫してきたノリを洗おう。


冷蔵庫の中で乾いていたノリが、水を吸って「ふえるわかめちゃん」のように増えて焦る。

 

さらにザブザブと洗う

大鍋でざっと洗った後、少量ずつ目の細かいザルにとって、さらにザブザブと洗い、細かい砂まで綺麗に落とす。

とても面倒くさい作業だが、これをやらないと、きっと砂抜きしなかったアサリみたいに、「ジャリっていう海苔」となってしまう。それは困る。


下のボールに砂がけっこう溜まった。 これでジャリッといわないはず。

 

みじん切りにして水と混ぜる

よく洗ったノリを、今度はみじん切りにする。どのくらい細かく刻めばいいのかがよくわからないのだが、まあ適当にザクザク切る。台所がとても磯臭い。

おみそ汁とか佃煮にする分は、刻まないで取っておく。せっかくなので、いろいろと料理してみるつもりなのだ。


ザクザクとノリを刻んでいく。ドムドムだとハンバーガー。 これでまだ全体の半分くらい。結構な量になった。

刻んだノリを、水をたっぷり張った大鍋に移す。ドロドロのノリウォーター、パックとかに使ったらお肌によさそうだ。


こいつをグイッと飲んだら美味しいだろうか。

 

海苔の形にする

この刻んだ海苔を四角い形にするには、いろいろと専門の道具が必要らしいのだが、そんなものは持っていないので、100円ショップで買ってきた道具でどうにかする。

海苔巻き用の巻き簀と、ざるそば用のザルの底をぶち抜いて作った木枠でいってみよう。

ザルの上に巻き簀を置いて、その上に木枠を置き、計量カップに掬ったノリウォーターをムラにならないようにかけていく。


巻き簀。4つ買ってきました。 水は下に流れて、巻き簀の上にノリだけが残る。

あり合わせの道具で適当にやっている割には、なんだか正しいことをしている気がしてきた。

 

あとは干したら完成だ

巻き簀の上で四角くまとまったノリをベランダで干して、完全に乾いたら海苔の完成だ。工程は多いけれど、火を使わないのでそれほど大変な作業ではなかった。


ベランダで干される海苔。東京ではあまり見ない光景だ。

さて困った。刻んだ海苔がまだ大量にあるのだ。

しかし巻き簀がもうない。なんだか下準備に時間がかかってしまって、もう日が暮れかかっている。海苔が乾いたら次の海苔を干すなんていう悠長なことをやっている余裕はない。

仕方がないので、また100円ショップにいってくるか。


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