でかい、でかすぎるのだ。
何がでかいって最近のコンビニで売っているスウィーツがでかすぎるのだ。気づけば各社がこのような商品を置くようになった。
とにかくでかい。なんていうか、子どもの夢のような商品である。
そこで、今回は巷のコンビニにあふれる『ドデカスウィーツ』を買占め、重さを量り、カウントダウン方式で『重いコンビニスウィーツベスト5』を発表します。
高脂質、高糖分、高カロリーの3Kを体現したスウィーツたちをご賞味あれ。
(text by 梅田カズヒコ)
第5位
食べられる部分の重さ、189g! (単三アルカリ電池8本分に相当)カロリー数不明
商品名:CHOCOLATE CAKE(しっとりショコラ)
販売店:ローソン 価格:399円。
ケーキ等、スウィーツを買ったら通常は小さなスプーンがついてくるのですが、でかいスウィーツには、でかいスプーンがついてきます(以下同様)。その中でもローソンはパスタを買ったときにもらえる先割れスプーンをつけてくれました。
とにかく、チョコレートクリームとチョコレートスポンジだ!
シンプルなことこの上ない。要素が二つしかない。 そしてでかい。すごいクリームの量。
コンビニのスウィーツは主に1人暮らしの人々が家で1人でひそかに楽しむために開発されたものが多い。
だから見た目をあまり気にしないで良い。 それより、コストパフォーマンスが重要になってくる。
そういうこともあってか、見た目よりも量重視ということがうかがえる。
そして早くももたれだしている僕の胃袋。これが5位か。先が思いやられるな。
その他のデータ
直径11.5cm。 深さ4.7cm。
第4位
食べられる部分の重さ、212g! (アルカリ電池9本分) カロリー: 517kcal! (ご飯お茶碗軽く3杯分に相当)
商品名:ショートケーキひとりじめ
販売店:am/pm 価格:420円。
蛋白質4.3g、脂質34.4g、炭水化物47.7g、Na103mg
早くもここでオーバー200gである。
ところで、なぜコンビニでこういった商品が置かれているか、というと、実は理由があるのだ。理由はコンビニの大きめなスウィーツのターゲットが男性であるから。
男性がコンビニでスウィーツを買う理由はこうだ。 ・外出先で気恥ずかしくてスウィーツを頼みづらい人が多い。 ・同様の理由でケーキ屋にも寄りづらい。 ・コンビニだったら他の商品とまとめて買えるので恥ずかしさが半減
というわけだ。そして男性をターケットとなれば、従来市場に出回っているスウィーツより大きくなくてはならない。その発想から、近年、スウィーツの巨大化が目立ってきているのである。
とにかく、深いぞ!
それにしてもこのケーキは『深い』。いくらスポンジでかさを増やしているとは言え、この深さはすごい。 ケーキが深いと思ったのはこれが初めてだ。
直径12.0cm。 深さ5.0cm。
第3位
食べられる部分の重さ、252g! (アルカリ電池10.5本分) カロリー: 715kcal! (日清カップヌードル、2食分に相当)
商品名:ジャンボレアチーズ(ラズベリーソース)
販売店:ファミリーマート 価格:390円。
蛋白質10g、脂質49g、炭水化物59g、Na236mg
252グラム。カロリーは泣く子もだまる715kcal。ダイエット中の人は数値を見るだけで後ろめたい気持ちになるかもしれない。
雪のように一面クリームで真っ白なケーキ。そりゃ高カロリーに違いない。
とにかく、クリームが多いぞ!
2種類の味と色の違うチーズクリームが入っている。チーズクリームは普通の生クリームよりは単調ではない味が楽しめるためスプーンが進む。しかし、半分食べ終わったところで、『今僕はカップラーメン1杯分のカロリーを摂取したのか』と思うと、胸が重苦しくなってきた。第3位でこれだから、1位のスウィーツはどれほど重いのか。(精神的にも)
直径12.5cm。 深さ5.3cm。
第2位
食べられる部分の重さ、359g! (アルカリ電池15本分) カロリー: 654kcal! (牛丼1杯に相当)
商品名:がっつりWプリンアラモード
販売店:セブンイレブン 価格:480円。
蛋白質13.7g、脂質34.4g、炭水化物72.3g、Na150mg
牛丼1杯とほぼ同カロリーのスウィーツがセブンで販売されていた。『がっつり』と名が冠されたプリンアラモード。確かにプリンも2個入ってるし、フルーツもふんだんに入っているし、電池15本分の重さだし、いくらなんでもこれは女性は買わないだろうな。『がっつり』という名がつくことに裏付けられているように、これは男性向きのメニューだろう。しかし、男とは言え、こんなにもたくさん食べたいのだろうか。
とにかく、やっかいなケーキだぞ!
食べやすい。1/4程度の量なら、つまみ食い感覚でぺろりといけてしまう。でも、それでも163kcalを摂取してしまったことになるのだ。こんなに軽い163kcalがあっただろうか。こいつは厄介なケーキだ。それにしても重い。器を持つときのずしっとした感覚はスウィーツの重さというより、素材の重さといった趣。
直径12.5cm。 深さ4.5cm。
第1位
食べられる部分の重さ、398g! (アルカリ電池16.5本分) カロリー: 660kcal! (牛丼1杯に相当)
商品名:プリンひとりじめ
販売店:am/pm 価格:398円。
蛋白質18.2g、脂質28.5g、炭水化物82.9g、Na256mg
スウィーツひとつの重量がついに約400gに。これはすごい時代になった。
CMで世界一大きなコロッケを作る映像があって、あまりの大きさに『これはもうコロッケではないのでは?』と思ったのだが、このプリンにも同じことを考えた。もうこれはプリンではない別の食べ物ではないだろうか。
とにかく、ダブルミーニングで重いケーキだぞ!
これはまたすごいプリンを作ってしまったものだ。作ってしまった上、大量生産にして全国に売り出そうってんだからすごい。コンビニ界の風雲児、am/pmの勢いを感じる商品だ。ちなみにプッチンプリンの通常のサイズのものが110gらしい。ということは、プッチンプリン4個分ほどのプリンということになる。いくらおいしいプリンでも、一回に4個食べたら食べすぎではないだろうか。重量も然る事ながら、5つ試食してきた僕の胃袋も重い。
直径13.5cm。 深さ2.1cm(外周部は2.9cm)。
量が多ければいいってもんじゃないけどな
子どもの頃、ケーキをおなかいっぱい食べれたらいいな、と妄想した人は少なくないだろう。そんな子どものころの夢をかなえたい人はぜひお近くのコンビニでこのような巨大スウィーツをお買い求めください。いやー、いい時代になりましたね。
それにしても、スウィーツはちょっとだからおいしいし、また食べたくなるんだと思う。いっぱいあったら「もういいよ」となってしまい、スウィーツのよさは半減してしまう。
そこでだ、スウィーツをおなかいっぱい食べて、胸が苦しくなって、あまりご飯などが食べれなくなる、というダイエットはどうだろうか? いや、むしろ太るな。