デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


ロマンの木曜日
 
動物占いが進化している。〜発案者インタビュー〜

ネクストステージに入った動物占い

動物占いは一時期のブームを経て一旦落ち着きを見せる。しかし、同じ「こじか」でもタイプの違う「こじか」がいる事をどうやったら説明できるのか。前田さんは研究を続けていた。

その第一段階として、2003年に開発されたのが「箱人占い」である。



箱人占い


箱人占いは動物占いの12分類に「色」が持つ性質を掛け合わせ、人間を「すくすく組」「さばさば組」などなど10のグループに分類する占いだ。動物占いと同様に生年月日を分類の根拠として、自分の色と性格の特徴が決まる。それによると、僕は「そよそよ組」に属し、その特徴は「誰からも愛される真の社交家」だという。パーソナルカラーは若苗色という淡いグリーンだ。



動物占いの発展型、マジカルインデクス

そして昨年、箱人占いと動物占い、2つの占いを合体させて「マジカルインデクス」というプロファイリングエンジンが開発された。

マジカルインデクスについて、前田さんと一緒に開発に携わった、プロデューサーの三浦さん(とら)から説明していただいた。


三浦さん(とら)

「動物占いでは12分類、箱人占いでは10分類に人の性格をグループ化した訳ですが、その分類だけでは収まり切らなくなったんです。そこで、2つの占いの分類を合わせて60種類としました。行動パターン、感覚パターン、性格パターンという3つの側面から性格を割り出せます。私たちは、これを占いというよりもプロファイリングツールとして位置づけています」

4つのグループに分けられる「行動パターン」、10個の組に分けられる「感覚パターン」(箱人占い)、12個のグループに分けられる「性格パターン」(動物占い)。それぞれの掛け合わせで全60種類となる訳だ。それにより、従来よりも細かい性格分析が可能となったのである。


「4つのグループに分類される『行動パターン』の違いだけをみても面白いんですよ」 と三浦さん。



4分類の相関関係


上の図のように動物毎に、太陽(ライオン、ゾウ、ペガサス、チータ)、地球(虎、狼、猿、コアラ)、満月(黒豹、ひつじ)、新月(こじか、たぬき)というグループに分類され、それぞれ以下のような特徴があるという。


【太陽グループ】スゴイ人と言われたい。
【地球グループ】デキル人と思われたい。
【満月グループ】魅力的な人と言われたい。
【新月グループ】良い人と思われたい。


このようにグループ毎に性格が違うため、その行動パターンも変わってくる。例えば、メールの打ち方一つをとっても以下のような違いが出るのだ。

【太陽グループ】 必要な時に自分から出す事が重要。長いメールは決して読まない。
【地球グループ】 必要な時に用件だけを書いて返事が来たら終わり。箇条書きが多い。
【満月グループ】 自分の返事で終わらせたい。返事か来たら終わらない。
【新月グループ】 メールを読んだら納得して、返事を出さない。

確かに、新月グループに属する僕は、メールの返事を出すのが苦手だ。メールを読むと1人で勝手に納得して返事を出した気になってしまうのだ。




僕と前田さんは新月グループ。2人ともメールの返事を出さないタイプ


円滑なコミュニケーションのために

例えば同僚や上司がどのグループに属するのか、それを知るだけでコミュニケーションが円滑になるという。

前田さん「地球グループはドイツ人、満月グループはイギリス人、太陽タイプは宇宙人、新月タイプはインド人。それくらい違うんです」

人種が違えば言語も違う。言語が違えば中々意思の疎通は計れない。自分と違うグループの人とコミュニケーションを取るという事は、それくらい難しい事なのだそうだ。

前田さん「相手がどのグループなのかを知る事で、自分の思い通りに動いてくれなかったとしても納得出来るようになると思います。根本的に人種が違う訳ですから。あの人は地球グループだからメールの内容は用件のみなんだ、あの人は新月グループだから返事がこないんだ、と相手の特徴を理解してうまくコミュニケーションを取ればいいんです。私が大学時代に父親との関係を改善したように」

相手と自分の性格を冷静に分析した上でコミュニケーションを取る。それが人間関係を円滑に保つ秘訣なのだ。前田さんと三浦さんは違うグループ同志ではあるが、お互いにその違いを認識をしているため仕事がうまくいくのだ。

 三浦さん「同じもの同志が集まっている組織より、違う面を持った人たちが集まっている方が仕事はうまくいきます。お互いにないものを補完出来る訳ですから」

 僕の場合、マジカルインデクスの分析によると、対人能力と創造力に優れるが管理能力に欠けるらしい。なので、管理能力の高い黒豹の人と一緒に仕事をするとうまくいくのだとか。

黒豹の人で転職をお考えの方はご一報ください。



でも、黒豹って子鹿食っちゃわないかな?


ちなみに携帯電話の使い方もグループ毎にこんなに違うらしいです。

【太陽グループ】かけたい時だけ電源を入れる。
【地球グループ】用件だけを簡潔に話したい。
【満月グループ】どこでもすぐ出る。話が長い。
【新月グループ】とりあえず出てみる。何でも訳を知りたいほう。



 

課題は相手の生年月日をどうやって聞き出すか

職場や学校の人間関係を円滑にするために、確かに動物占いから発展したマジカルインデクスは有効だと思う。しかし、問題は相手の生年月日をどうやって聞き出すか、という点である。相手が女性だったりしたら失礼にあたってしまう。

「確かにそこは課題です。何とか上手く聞き出すために、携帯電話のツールなども開発してみましたが、まだまだ難しいですね。マジカルインデクスが一般に広く普及して、生年月日を聞く事からコミュニケーションが始まるようになればいいのですが」と三浦さん。

少なくても僕は、これから周囲の人の生年月日を聞いてまわると思います。

・動物占い
https://www.d-uranai.shogakukan.co.jp/
・箱人占い
https://www.hakojin.com/
・マジカルインデクス公式サイト
https://www.magical-index.com/public/


 
 
関連記事
占いの言う通りにする
花占いで決定してみる
珍しい手相でカリスマ占い師に挑む

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ

個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.