よみうりランドの観覧車
東京都稲城市にあるよみうりランドの観覧車を真横から見た。 東京郊外、実質的には川崎市との境界に位置するこの観覧車は、典型的な郊外型観覧車である。 観覧車は小振りだがよみうりランド自体が高台の遊園地なので、眺望は良い。 とのことだが、観覧車の細さを見にきたので、この際眺望はどうでもいい。 そもそもこの日は雨だったので、眺望は期待できないのだが、細さを味わうのは天候に左右されない。 これは素敵なことだと思う。
ふっくらとして美しい
よみうりランドの観覧車は真横から見ると骨組みがふっくらとして厚みがある。 そして、正面から見るとあまり目を惹かないが、車軸付近から垂直にそびえる避雷針がなんとも頼もしい。 まるで、お姫さまとそれを守る近衛兵のようである。
車窓から真横がみえる
これまではわざわざ真横の観覧車を見にいっていたが、公共の交通機関の車窓から真横の観覧車が気軽に楽しめるスポットがあるのをご存知だろうか。 お台場パレットタウンの大観覧車がそれである。 ゆりかもめに乗り、電車が船の科学館駅に停車したところが、観覧車を真横から見ることの出来るポイントだ。 電車の中から味わう細い観覧車もすばらしい。
すばらしきゆりかもめ
ゆりかもめの中からの撮影は制約が多いため、今回は外からの鑑賞になったが、ほぼ同じアングルで車窓から眺めることが出来る。 しかも、ちょうどよいポイントでホームに停車しているので、止まってゆっくりと観察できるのだ。 ゆりかもめの運賃は高いと言われているが、車窓から楽しめる細い観覧車のことを考えると納得がゆく。
夜の細い観覧車もすてきだ
ガラス越しに霧雨の降る19時の東京で細い観覧車を楽しむ。 正面から見ていると気付かないが、パレットタウンの観覧車は表と裏で光りかたが違うのが見ることが出来る。 はじめての発見だ。 やはり、側面から見るのも大切である。
わかってもらえましたか?
細い観覧車の取材に、ウエブマスター林さんとざんはわ大北さんが同行してくれた。 当初、「観覧車が細いとかっこいい」という話しを二人にしたところ、二人とも首をかしげていたのだが、実際に観覧車の細さをまのあたりにすると、細い観覧車の美しさにとりつかれたようだった。 細い観覧車の魅力は、その視覚的な美しさとともに、観覧車の直線上に自分も立っているのだという、鑑賞の対象物との一体感にもあるのではないだろうか。