ちゃんと測れてる

ふたが開いていることを警告する電子音にうながされてふたを閉じると、洗濯槽が回りはじめた。
回転音とともにスピードメーターの数字は増えてゆく。
あっというまに時速50km以上になった。

想像以上のスピード

あっというまにスピードの表示は上がってゆき、90km/hに達した。
そこからのスピードの伸びは緩やかになったが、回りはじめて10秒ほどで今回の計測最高速度である時速95.6kmを記録した。
95.6km/hといえば、高速道路を走る自動車なみのスピードである。
思ったより猛スピードだ。
もちろんこの数値は、洗濯槽の外周がそのスピードだということで、洗濯機が実際に時速95.6kmで移動しているのではない。
しかし、洗濯槽を横にしてその上に乗っかったと仮定すれば、そのスピードのすごさが想像できるだろう。
速い。
きわめて速い。

最高速度で回転する洗濯機の様子を動画に収めることができた。
一見何の変化もない動画だが、洗濯機のふたのその向こう側では、とてつもないスピードで、衣類が回転しているのだ。
そう思うと、感激もひとしおだ。

洗濯機は何回転するのか

このスピードメーターには、走行距離を表示する機能も備わっている。
それによると、一度の洗濯での洗濯槽の走行距離は11.19kmだ。
洗濯槽の走行距離というとあまりピンとこないが、洗濯槽を横にしてその上に乗っかったと仮定すれば、その距離のすごさが想像できるだろう。
ちなみに、走行距離から洗濯槽の回転数を計算すると、
11.19km=1119000cm
1119000cm÷(36cm×3.14) = 9899.15
という事で、洗濯槽は約1万回転もしているということになる。
洗濯物の水を切るだけのために、そんなに回っているのだ。

（2007.04.26 15:00追記）
回転数の計算に間違いのご連絡をいただき、こっそり修正しました。