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ひらめきの月曜日
 
近所の中華料理屋のチャーハンが赤い

このチャーハンの色が今回のテーマ


今回は近所のお気に入りの中華料理屋さんの話だ。

ある日、はじめて入った近所の中華料理屋さんで僕は「ラーチャンセット」と言うラーメンとチャーハンのセットを頼んだ。先にラーメンが出てきて、一口食べたらもう夢中になっていた。あっさりとしたスープと適度にやわらかい麺。そのとき読んでいた単行本の内容も忘れ一心不乱に食べ続けていたのだが、そんな僕をさらに驚かせたのがチャーハンだ。今まで食べたどのチャーハンとも違う味がした。それ以来僕は何度もこのお店に通っている。

味だけではない。このチャーハンが赤いのだ。赤っぽいとか、赤みを帯びているとかのレベルではなくて、どう見ても赤いのだ。

赤いけどうまい。うまいけど赤い。この不思議な感覚を一緒に味わって。

(text by 梅田カズヒコ



見た目はどこにでもあるような中華料理屋

これがラーメン。透明度は高いがコクのあるスープ

僕にとってチャーハンはもはや赤色だ

下北沢に昔からある中華料理屋さんのa亭。昔ながらのたたずまいで愛着がもてるいいお店だ。団体客用に2階席が座席になっている。

僕の目の前に赤いチャーハンが運ばれてきたときは「これ、チャーハンですか?」とお店の人に問いかけそうになった。色が違いすぎて分からなかったのだ。

しかし周りの常連客っぽい人も皆赤いチャーハンをなんの躊躇もなくたべていた。

よく考えればチャーハンが茶色っぽい色だと誰も決めてないのである。カレーが緑や赤でもいいように、チャーハンだって赤でもなんら不思議はない。そう言い聞かせて食べたチャーハンは僕が今まで食べたどのチャーハンも勝てない味だった。一心不乱に未知のチャーハンを食べた。うまかった。

 

突如として入ってきた「赤い」という概念

何度かこのお店に通ったら、ほかのお店のチャーハンが物足りなく感じるようになってしまった。さらに、僕の中でうまいチャーハン=赤いという不思議な図式が出来てしまった。

お店のことを人に話すときは「うまい」や「まずい」と言った尺度か、「雰囲気が良い」「悪い」といった、いいか悪いかの尺度で話していることが多いと思う。そこへ来て『赤い』といういいとか悪いとかとは別次元の概念が割り込んできている。

 

赤いチャーハンを見る前に…


これはバーミヤンのチャーハン

まずは上の写真を見てもらいたい。わざわざおさらい、というわけでもないが、これが僕たちが食べている普通のチャーハンだ。

これを目に焼き付けて、次ページのチャーハンと見比べてほしい。 


 

 
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