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フェティッシュの火曜日
 
造花にいちいちガッカリする


レストランのテーブルで、他社訪問時のウェイティングスペースで。
飾ってあるきれいな花にふと目をとめ、「どんな花かなー、香りはどうかなー」などと近づいてよく見ると、造花だったりする。

そんなとき、心底ガッカリするのは私だけでしょうか。

最近は光触媒で空気をきれいにする造花があったり、また一方では造花を作る趣味もあり、造花そのものをおとしめるつもりはまったくない。かえってあんなにそっくりに花を作れること自体、すごいとは思う。

しかし、生花が鑑賞できると思ったのに、そこにあるのは布でできた花びら。その気持ちのやり場がない。
というわけで、かたっぱしから装飾用の花を見て、もし造花だったら読者とともにガッカリしてうっぷんを晴らしたい。

乙幡 啓子

数々のエントランスを求めて

造花の飾ってあるところ・・・と思い出そうとしても無理だ。ぜんぜん記憶にない。
しかし オフィスやホテル、それらのビルのエントランスにはたいてい花らしきものが飾ってある。
ビル群といえば新宿。効率よく探すにはここだろう、とやってきた。


ガッカリするぞー!

 

ケース1:セレクトショップにて

さあビル群の中へ!と進もうとしたとき、とあるショップの店先に植え込み発見!近づいていく。


隊長!植え込みであります。

調べるであります。
あ、枯れてる・・・水も張ってある・・・。

思いっきり生(なま)の観葉植物だった。
この葉の枯れ具合も人の手で再現してある・・・のだったらガッカリどころか拍手モノだが、世間はそこまで私たちを騙そうとはしていない。

葉系の作り物はとにかく精巧にできているものだが、この枯れ具合はまさに生。

さて造花でなく生花だった場合、せめて賛美のポーズ、喜びのポーズでもとって去ろう。


生の喜びー。

 

ケース2:某Nビルにて

さて本腰入れて調査しよう。某オフィスビルに潜入しました。

お、エスカレーターの間に、それっぽい鉢植え発見。


近づきます。

あ、しおれてる・・・
あ、葉っぱ落ちてる・・・

というわけで、これも生花だった。

ビルの中とはいえ、日の当たる場所ではあったので、生花でもやっていけたようだ。
しかしこの生花、けっこうお疲れの様子。よって喜びのポーズはお預けだ。
何の基準で自分に厳しくしているのか。

 

ケース3:某Mリスビルにて

またもオフィスビルの中。こんな物件を見つけた。


茂ってます。

ここも大いに日が当たっているので期待は薄いだろう。
いや、「期待が薄い」っていうのは、この場合 「生花だろう」という意味ですね。あーややこしい。

では近寄ってみます。


あ、説明プレート貼ってある・・・
あ、水遣り用ホース・・・

あ、花びら落ちてる・・・

というわけで、なんとこの、こんもりした一画は全て、生きていたのだった。森は生きている!
生きるってすばらしいわね!


ばんざい!

・・・違う意味で個人的にはガッカリオンパレードなのだが、この企画の主旨はどうした。造花でガッカリしたいんじゃなかったのか?

お怒りはごもっともである。が、もうちょっとお付き合いください。

高級ホテルさんなんかは意外とどうなんだろう?と疑問に思ったので、回ってみることにしたのだ。


 

 
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