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はっけんの水曜日
 
FMトランスミッタでFMミニ


猫と沈黙

人がたくさんいる場所が良くないのかも知れないと思い、全然人がいない場所へやってきた。浜辺からすこし歩いた公園の端っこである。景色だけみるとさっきの浜辺の近くとは思えない。


いい景色

では、そんな落ち着いた雰囲気の場所からのフジワラFMどうぞ。今まで味わったことの無いようなぐだぐだを体験してください。

 

ちりんちりん

浜辺で無理して小話をしたことが今になって恥ずかしくなってきて、本当にしゃべることができなくなってしまった。何かしゃべったり、沈黙したり、しゃべろうとしたり、沈黙したり、の繰り返しだ。さっきと比べてとにかく沈黙の時間が長い。

FM電波というのは電波の疎密によって音を伝えるそうですが、今回のFM放送の中身自体にも「しゃべり」と「沈黙」の疎密がある、というメタ構造になっているわけですね…というのは、自宅で落ち着いて原稿を書いている今だからこそ言える表現でしかない。残念だ。

長考に入ってしまうので、ちょっと歩いて移動してみる。


何かネタはないか、ネタは

木下に猫がいるのを見つけたので、さらなる苦し紛れに猫にインタビューなぞしてみた。猫の「ニャ」という泣き声がFMの電波に乗った瞬間である。そしてその後唐突に終わる。いいのかこんなFM。


元気ですか

にゃー。

 

進退窮まる

進退窮まってもうどうすることもできなくなったので、最後にはゲストを呼んだ。ライターで社長の住さんだ。

相手がいることでとても話しやすくなった。というか、住さんがしゃべってくれる。はじめのほうで僕が「ちょっとしたゲスト」だなんて言っているが、そんなことはない、偉大なるメシアである。

マイクが2倍。安心感も2倍。

今回の企画についての反省について話した。そもそも僕がFMのDJなんかには向いているタイプじゃないということについてだ。


ひとりじゃないって

すてきなことね


ともかくこうして僕のルサンチマンにまみれた些細な夢は達成されたのだ。付き合ってくださった皆さん、どうもありがとうございました。

反省

コンコルドという飛行機があった。今では商用運航されなくなってしまった幻の超音速旅客機である。その終焉の理由を簡単に言えば「別に無理して超音速で飛ばなくてもいいんじゃない?」ということであろう。

技術というのは往々にしてそういうもので、かっこいいからとか、夢があるからといって無理して使っても、いいことはあまりない。しゃべることもないのに、無理してFMトランスミッタで放送をしようとしなくてもよかったわけだ。

つまり僕が伝えたかったのはそういうことなのだ。

FMトランスミッタそのものは素晴らしいものでした。


 
 
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