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ちしきの金曜日
 
気になる堰、そして円筒分水へ

二ヶ領用水久地円筒分水地図)


噴水ではない

話には聞いていた円筒分水(えんとうぶんすい)ですが、実物を見たのは初めてでした。
円筒分水とは公平に水を分配するための施設で、円筒の中心に下から水を湧き上げ、外周にあふれ出る水を耕地面積の割合に応じた円周の長さによって分けるという分水方式で、日本各地に点在しています。それまでは一本の用水路から枝分かれさせてそれぞれの集落に分水していましたが、どうしても流量にばらつきが出るため水争いが絶えず、それを解決すべく考案されました。

この久地円筒分水の場合、直径が16mなので16×3.14で円周の長さが約50.24m。ここでは4方向に分水するのですが、耕地面積に応じて決められた比率はそれぞれ@38.47m、A7.4m、B2.7m、C1.68mで計50.25m。この方法によってほぼ公平な分水が実現され、水争いもなくなったといいます。1cmの誤差は僕が謝りますから目をつぶってください。


円周の長さは耕地面積の割合

理論的にも構造的にもなるほどと感心するばかりの円筒分水ですが、もっと単純に、構造物としての美しさに僕は撃ち抜かれました。取水堰や用水路など、どうして水を導くための設備はこんなに美しいのでしょうか。


難しいことは抜きにして とりあえず美しい

生死が賭かった当時の水争いは、それは激しいものだっただろうと想像できます。それを治めるために造られた施設がこんなに美しいものだったなんて、何だかおとぎ話だとしてもでき過ぎの気がします。

円筒分水にはまった

スタート地点の堰が気になっていただけなのに、ゴール地点で想像もしなかったいい出会いがありました。調べたところ関東地方には他にも何カ所か円筒分水が存在するようです。今度は円筒分水めぐりに出かけてみようと思います。

いいからエサくれよ

 
 
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