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ロマンの木曜日
 
ファミコンぽい効果音をつくる

コインをゲットである

シューティングっぽくはじまっておいて、なぜか主人公が歩き出した正体不明のゲームだが、ここでやはりコインをゲットしておこう。

とくにどのゲームとは言わないが、あのコインの音こそ、ザ・ファミコン効果音だとぼくは思う。


あのコインっぽい音
> きいてみる <


チャリーンである。

もちろん本物と聞き比べたらだいぶ音は違うはずだ。でもぼくは満足だ。ちなみに、このラとミの間にドを入れると、マイナー調のさみしいコイン音になる( きいてみる)。いい年してコインを集めてる場合じゃないと気がついたのだろうか。

 

そしてミサイル発射!

コインも手に入れてご満悦の主人公は、そろそろミサイルを発射しようと思うはずだ。

いまやっているつもりのゲームは、Aボタンがジャンプ、Bボタンがミサイル発射なのである。空いているボタンはとりあえず押してみよう。


ミサイル発射!
> きいてみる <


ちなみにイメージしたのはゼビウスの対地ミサイル発射音だ。

これも楽譜を見ている限りではぜんぜんミサイルっぽくないが、じっさいに超高速で鳴らすとこういう音になるのだ。どなたかピアノが超絶に上手な方はこの譜面を鳴らして検証してみてほしい。

どうでもいいことだが、譜面を見ると音がドからファまでいっかい上がっている。対地ミサイルは単純に落とすのでなく、いっかい投げ上げたほうが効果があるのだろうか(などと書いてみる)。


おもむろにジャンプである

対地ミサイルはどうも敵を外れたらしい。地上からの攻撃をジャンプでかわすのだ! ちなみに、「地上からの攻撃をジャンプでかわす」というのがいったいどういうシチュエーションなのかについては、各自の想像力で補ってほしい。


けっきょく南極っぽくジャンプ!
> きいてみる <


・・・ジャンプ音に聞こえないという批判はもっともだと思う。本当はスーパーマリオのように「ぷぁーん」とジャンプしたかった。

しかしどんな楽譜を書いてもあの音は真似できなかった。どうやら半音のあいだを滑らかに音程が移動しているようなのだ。ここにイメージしたのはペンギンが南極点を目指すというゲームのジャンプ音である。なんどジャンプに失敗してクレバスにつまづいたことか!この楽譜にはそういう思いも乗せているのだ。

 

そしてゲームクリア

難関をこえ、主人公は1面をクリアしたようだ。いかにもゲームクリアという効果音が、彼を迎えてくれる。


いかにもなゲームクリア
> きいてみる <


もちろん本当のゲーム音楽はこんなぬるい作曲にはなっていない。が、音がファミコンぽいと曲自体もそれらしく聞こえるというアドバンテージがここに働いているのではないか。少なくともぼくはこれで満足だ。


最後にスコアアップ

もうひとつだけ音を作ってある。一面クリア後に、残り時間などに応じてスコアが加算されるあの音だ。

> きいてみる <

このスコアアップの音が長くつづけばつづくほど誇らしく思った。腕が上達したという証だからだ。いまでも仕事をはやめに片付けたときなどにこの音が聞こえてくることがある。スコアの加算される小気味よい音。しかし現実はスコアアップもワンアップもなく、ただ新たな仕事がやってくるだけだったりして、がっかりする。だからなんだというわけでもないのですが。

 

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