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ひらめきの月曜日
 
肉や魚を混ぜるということ


話題の挽き肉たち。右から牛・鶏・豚のお三方。

合い挽き肉が世間を騒がせている。いや、騒がせたのは肉ではなく混ぜた人だ。人を憎んで肉を憎まず。…逆か。いや、逆とかいう問題じゃないか。

とにかく、合い挽き肉があれこれ言われていることには違いない。しかし、さっきも言ったように肉に罪はないのだ。合い挽きの売り上げが落ちているというニュースは聞かないが、いつ合い挽き肉離れが起きてもおかしくない状況と言えるだろう。心配だ。

肉を偽装するのは悪いことだが、肉を混ぜることは少しも悪いことじゃない。むしろ「かえっておいしくなるんじゃないか?」とさえ思う。

そんなわけで、肉以外にもいろいろと混ぜ合わせてみました。レッツ混ぜ。

高瀬 克子



肉以外はどうだ

肉について熱く語っておいてなんだが、最初に登場するのは刺身だ。



豪華六点盛り。

覚えているだろうか。偽装挽き肉事件から遡ること数年前、スーパーで売られているネギトロにサラダ油が使用されていたことを。

「トロじゃねーのかよ! サラダ油かよ!」と当時の消費者の怒りを買った、この“偽装ネギトロ事件”だが、そういえばあれ以来スーパーでネギトロを見ない。

ここでも刺身に罪はなく、問われるべきはサラダ油を使用した人間の行為だ。仮に油の使用は悪くないとしても、売り出すのならば「マグロ赤身とネギとサラダ油のたたき」と、ちゃんと表示するべきだったろう。そしたら誰も怒らない。ま、誰も買わないかもしれないが。


マグロはわりと加工慣れしてますよね。
ハマチはあまり細かくされない立場か。

マグロは文句も言わず、どんどん細かくなってくれた。イカやエビも「つみれ」として鍋にダイブする機会があるせいか、細かくされることにイヤな顔ひとつ見せなかったのだが、問題は真鯛であった。

よもや自分が細かくされる運命にあるとは信じられないのだろう、最後まで「え、なに、オレを細かくしようっての。マジで」と言わんばかりの抵抗を見せた。たたきに向かない(たたきにくい)魚があるとすれば鯛だ。(もしくは白身の魚全般か)

…あ、もしかして「おまえは一体なにをしておるのだ」とお思いですか?

あのー、アジとかイワシって、よく「たたき」にして食べますよね。でも他の魚って、マグロ以外はそんなに細かくして食べる機会がないなぁ、と思いまして。


6種類、全部たたきました。

挽き肉も魚のつみれも大好きだ。でも、刺身をたたきにして食べたことがなかった。一体どんな味になるんだろう。細かい物好きとして気になるではないか。世の中に大々的に出回っていないのは、何か理由があるのか?

そして今回のテーマが「混ぜる」だ。ええ、混ぜました、混ぜましたとも。


罪悪感が芽生えるかと思いきや、なかなか楽しい作業でした。意外。
混ぜ終わりました。でーん。

それぞれを同時に口に入れることなど考えたこともない6種類の刺身がいま、分離不可能なほどひとつにまとまった。

これをどうやって食べようか…と思案したが、やはりこれ以外には考えられないだろう。


白いごはんの上にオン。

 

 
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