あのグラスを頭に描いて、そのとおりの形が現れるように包丁で削っていく。メロンを片手に持って作業するわけだが、意外とメロンはしっかりとした重みがあるので、手が非常に疲れる。つりそうだ、手のひらが。
この削った果肉は、あとでこのグラスの中に沈めて食べることにしよう。
北海道の人はメロンを半分に切って、そこにドバッとブランデーを注いで黒田節のように豪快に飲むという。郷土の名産を器代わりにして酒を飲む、というのはイカ徳利もそうだし日本全国にけっこうある(あまり調べてないが)。
そうなると、わが故郷群馬はどんな器が考えられるだろう。キャベツ?漏れそうだ。こんにゃく?テーブルに置けないな。
などとつらつら考えているうち、完成した。さあ、気になるお味はいったいどんなものだろう? |