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フェティッシュの火曜日
 
あの給食のプリンを再現

いつ固まったかは不明

煮始めてからどれくらいの時間が経っただろうか。30分くらいか。やっと表面が泡立ってきた。


ダマを味噌漉しでつぶす。ほんとにプリン作ってんだろうか。
沸騰するうち、全体が泡立ち静かに盛り上がってきた。怖い。

吹きこぼれる寸前で火を止め、バットにプリン液を移す。が、この量ともなると鍋を持ち上げるのだけでも相当重い。カップで汲んで少しづつ流し入れる。

泡が立たないようにゆっくりと。
それでも泡だらけ。
よく見たら焦げがたくさん浮いていた・・・。泡と一緒にすくう。
ここで引っくり返したりして・・・とガクガク想像しながら冷蔵庫に収める。

冷蔵庫に入れる前に放置してプリンの粗熱を取るのだが、それだけでも3時間ほどかかった。どんだけの量なんだ。

作り始めたのが深夜だったこともあり、冷蔵庫に収めるやすぐに寝てしまった。よって、いつ固まったかウォッチングしていない。

そして翌朝。冷蔵庫を開けて取り出してみると・・・。


一面にプリンが広がっていた。

うーん、そうそうこんな感じ。小・中学校の給食当番のときにフタを開けて最初に見た光景は、こういうものだったのだ。豪快にして素朴。見渡す限りのプリン。プリン・・・。なぜプリンがこんな入れ方なんだ。ふだんはひじき煮や鳥の照り焼きが入っているバットになぜ。あらためて込み上げてくる、薄っすらとした不安感。

このプリンをこれからどうするかといえば、ある場所に持っていき給食当番よろしく私が配膳して回るのだ。そこまでがこの給食プリンの完全形、なのである。


計ったら4キロあった。カロリーにして4160キロカロリー。
重いし水平にしか持てないのでタクシーで移動。ここまで来ると「プリン様」だ。

 

 
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