はっ!
少々我を失っていた。気が付くと、私は逃げる牛たちを追いかけていた。
私は夢中になるあまり、
牛が恐怖するような異様な雰囲気を放っていたのだろうか。
ふと後ろを振り返ると、そこには笑いながら私を見るスリランカの人々の姿があった。
どうやら私が牛にバナナをやっていたその行動の一部始終、見られていたらしい。
私は苦笑いを浮かべながら、慌てて残りのバナナの皮をビニール袋にしまい、
そそくさとその場を後にした。
まぁ、ともかく、牛はバナナの皮が好き。
それはもう、間違いの無い事実のようである。
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ヤギもバナナの皮が好き |
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