最後尾をうしろへずらす
審判役の方の位置を後ろへずらしたいのだが、そちらの方向は階段になっていて、さらに先は芝生の広がる広場になっている。巻尺をだましだまし使い、最後尾をなんとか150m地点まで伸ばしていった。
さっそく再計測してみよう。今度はぼくが声を出してみる。
「みなさん、今日はありがとうございますー!」
最後尾には、当サイトライターのざんはわ大北さんが待機して下さっている。携帯電話で確認してみたところ、150m地点くらいまではらくに聞こえるらしい。かといって、それより下がると車の音が大きくて聞こえなくなってしまうという。
がーん。どうしよう。
作戦会議
ここでいったん集まり、作戦会議をひらく。
ふつうなら主催者であるぼくが、つぎの一手をスマートに示すところだ。が、ぼくの策は「後ろに下がる」という単純な手ですでに尽きた。どうしよう。純粋に困った。
困ったぞ。
そのとき、読者の土本さんがこの状況を打開した。
「三土さん、三平方の定理ですよ。」
「三平方の定理ですよ。」
いっしゅん何のことか分からなかったが、丁寧に説明してもらってようやく理解できた。つまりこういうことだ。
図解!これが三平方の定理だ!
上の図を描くのに一時間かかりました(本当)。というのはさておき、つまりテラスがせっかくL字型なので、奥じゃなくて横に伸ばそう、距離は計算で求めましょうという案なのだ。
なるほど!すごい!ぜひそうしましょう。
どうなる三平方
一番奥にいるざんはわの大北さんから、みなさん準備OKとの連絡があった。つぎの声だし役は、同じくざんはわの石川さんにお願いした。
今度こそうまくいってほしい。ぼくは半分祈るような気持ちだった。
「石川さん、たのみます!」